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Google Mapと連動

 ユニークな機能としては通話している双方の位置を、Google Mapで表示する機能がある。通話中に「Map It」(画面右上のCurrent Callの中にある)ボタンを押すと、自分と相手先の位置を地図上に表示する(写真2)。日本からアメリカにかけた場合は写真○の表示となる。Google MapのAjaxを利用して作られているため、ズームや航空写真表示も可能である(写真3)。Google Mapにこんな利用法があるとは驚きである。

写真2●発信者と着信者の位置が「Google Map」上に表示


写真3●通話先をズームして航空写真「Satellite Map」に表示
登録されている住所がマークされている。

 これはユーザーのプロファイルに登録された、住所から緯度/経度に変換して表示している。残念ながらGoogleが日本の住所を緯度/経度に変換するGeoTranslateというサービスを提供していないため、日本側の表示は常に皇居となっている。

音声による番号案内も

 Gizmo番号411番で提供されている電話による情報ポータル・サービス「TELLME」を見てみる。これば音声による情報提供サービスで、音声認識機能を装備しており、音声だけで情報を検索できる。たとえば、サービス案内アナウンスに対して、「ニュース・センター」と言えば、ニュースのカテゴリが流れる。そこで「テクノロジ」といえば、日々の技術関連のニュースを聞ける。筆者の日本語なまり?の英語でも、きちんと認識してくれた。

 また、「トラベル」、「エアライン」、「ジャパン・エアライン」と、順次案内に沿って答えていけば、日本航空のフライト予約に接続してくれる。

IP電話を超える高品位な音質

 Gizmoは、Skypeと同じ米Global IP Soundの音声圧縮方式を採用しており、GIZMOクライアント同士ならばSkypeと同じ高音質な通話を実現している。30%程度のパケット・ロスがあっても、途切れのない、鮮明な音声通話を実現している。Gizmoクライアント以外のSIP電話機との間では、G.711と呼ばれる国際標準圧縮フォーマットに変換される。いわゆるPCM(Pulse Code Modulation)と呼ばれる方式で、基本的にアナログ信号をディジタル化したものである。固定電話では4kHzの帯域に制限されるが、全く問題がない。

 もはやインターネット電話は既存の電話より高品質であるといっても過言ではない。問題は、すべての端末(PCなど)が広帯域で、かつスループットがある程度安定しているインターネット環境に接続されていることを保証できない点である。ご存知のようにインターネットはベストエフォートと呼ばれる環境であり、伝送帯域を保証していない。したがって、相手が狭い帯域のネットワークに接続されている、あるいは、相手先までの経路でスループットが不安定なネットワークがあると、どうしても音が途切れたりする。しかし、この問題はブロードバンド化が急速に進んでいる中で、順次解消されていくと思われる。逆に従来の電話網では実現できなかった広帯域のサービス(テレビ電話など)が、インターネット電話で簡単に実現できるようになる。5.1チャネルサラウンドの電話なども実現可能となっていくとみられる。


三浦 雅孝(みうら まさたか)
青山学院大学 理工学部 修士課程卒業。富士通にて、ビデオテックスなどの通信システムの開発に従事。その後、アスキー入社、マイクロソフトFE本部を経て、INFORMIXリレーショナル・データベースの事業に従事。その後、INFORMIX Japanに移籍、1996年 パワーソフト代表取締役社長。2001年 ウィルメディアを設立。SIPサーバーの開発を開始。2006年アイ・ピー・ビジョンのCTOとして、新たなプロジェクトをスタート。