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 ボーダフォンが「モバイルSuica」に対応すると発表した(関連記事)。対応開始は今年12月2日。これで,NTTドコモ,au,ボーダフォンの携帯3社のSuica対応がようやくそろうことになる。普段持ち歩く携帯電話機を,定期券代わりに使えるのは非常に便利。モバイルSuica対応機の拡大とともに,利用ユーザーも増えていくものと思われる。

 しかしちょっと待ってほしい。筆者は,このモバイルSuicaについて若干の不安を持っている。それは携帯電話が,腕時計などに比べて防水性に劣ることだ。駅の改札口のように“半屋外”で常時使用するには,携帯電話はハードウエアそのものが,まだぜい弱だと言えないだろうか。

 実際,筆者の知人が携帯電話の故障修理の依頼に携帯電話会社の窓口を訪れたときのことである。その故障とは,水濡れによる動作不良。窓口の担当者によると,「今の携帯電話機は操作ボタンの数が増えている分,昔よりも水に弱くなっている。雨のなかで操作したり,濡れた手で触っただけでも故障の可能性がある」というのだ。

 ご存じの方も多いと思うが多くの携帯電話機には,バッテリー・パック自身に,あるいはバッテリー・パックを開けた個所にその端末が濡れたかどうかが判別できるシールが張ってある。赤い×印や水玉模様が印刷されているシールだ。この×印や水玉模様がにじむと,内部に水が侵入したということが分かるようになっている。そして内部に水が侵入した携帯電話機の場合,故障修理はユーザー責任となることがある。たとえ1カ月前に買った携帯電話機で保証期間内であったとしても,(全額ではないとしても)修理代はユーザーに請求される。

 もちろん,過って洗濯してしまったり洗面所に落としてしまったりというように,明らかなユーザー過失の場合は仕方がない。だが,もしユーザーが単に雨の日にモバイルSuicaを使いたくて改札口を通る際に,傘をたたんで濡れた手で携帯電話機を持っただけだったとしたら……。ユーザーの過失と言われてしまっては,納得がいかないだろう。

 NTTドコモの「SO902iWP+」のように,防水仕様の携帯電話もある。しかし水深1mの水中に30分放置しても水が侵入しないなどというように,特別な仕様の携帯電話が欲しいわけではない。腕時計程度の,普通の日常生活防水機能があれば良いのだ。今後もモバイルSuicaを推し進めていくのであれば,普通のユーザーが普通に使っていても故障する心配がないよう,携帯電話事業者各社はモバイルSuica対応携帯電話の防水性ぐらい配慮すべきなのではないだろうか。