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 米Microsoftが買収した米Sybariの製品群が,まもなくMicrosoftブランドを付けて市場に投入される。「Microsoft Forefront Security for Exchange Server」と「Antigen for SMTP Gateways」,「Antigen Spam Manager」,「Antigen Enterprise Manager」である。これらは将来的に,「Microsoft Forefront」ブランドに統合される予定だ。現在の製品群は,Exchange Serverの電子メール・インフラに,強力なセキュリティ機能を追加するものだ。Antigen製品群について,システム管理者が知っておくべきことを紹介しよう。

サーバーでスパム・メールを撃退する

 Antigen製品群は,Exchange Serverが提供する電子メール・サーバーのセキュリティを強化する目的で設計されている製品である。ただし「Antigen for SMTP Gateways」だけは,Windows ServerのSMTPサーバー機能もサポートしている。またMicrosoftは現在,「Windows SharePoint Services」やインスタント・メッセージ・サーバー向けのAntigen製品も開発中である。Antigen for Exchangeは,実は登場してから約10年がたつ。常に管理された企業サーバーが対象で,消費者向け製品やデスクトップ製品は対象外だった。Antigenの顧客の多くは,Antigenのことを賞賛してきた。パフォーマンスに与える影響が少なく,Microsoftの管理技術との統合も容易だからだ。

 Antigenは,他のいくつかのウイルス対策製品とは異なり,1つのウイルス対策エンジンだけを使用するというわけではない。システム管理者が複数のウイルス対策エンジンをインストールして,それを利用できるようになっている。状況に応じて,最前のウイルス対策エンジンを利用できるのだ。Sybariはこれまで一度も,自社のことを「ウイルス対策エンジン・ラボ」と考えたことはなかった。だからSybariは,複数のウイルス対策エンジン・ベンダーと提携してきた。MicrosoftもAntigenに関して,同じ方針を継続している。さらにMicrosoftブランドになったAntigenには,Microsoftが何百万ものMSN/Hotmailの電子メール・アカウントを守ってきた経験を生かして設計した,新しいウイルス対策エンジンも利用可能になっている。

ウイルス対策エンジンは5種類が付属

 Antigenブランドの電子メール保護製品群には,5種類のウイルス対策スキャニング・エンジンが搭載される。Microsoftのエンジンのほか,英Sophosのエンジン,米CAの「CA Vet」と「CA InoculateIT」という2つのエンジン,ノルウェーNormanのエンジンである。また,「Forefront Security for Exchange Server」と「Antigen for SMTP Gateways」,「Antigen Spam Manager」で構成される「Antigen Messaging Security Suite」を購入すると,ロシアKasperskyや韓国AhnLab,米Authentium,トレンドマイクロのエンジンも入手できる。これらのエンジンをシステム管理者が好きなように組み合わせて,最高の防衛手段を構築できるのだ。ただしMicrosoftは,一度のインストールで有効にするウイルス対策スキャニング・エンジンの数を,最大5つにすることを推奨している。

 なぜ複数のエンジンが必要なのだろうか?

 ウイルスが現れると,ウイルス対策エンジン・ベンダーは,こぞって一番先に新しいシグネチャ・ファイルを市場に出そうと競争する。複数のエンジンを使えば,1つのベンダーだけに頼っている場合に比べて,新しいウイルスすべてに対応したシグネチャ・ファイルを,即座に入手できる可能性が高くなるのだ。

Antigenの新機能とは?

 Microsoftによれば,Antigenの新版は同社が言う「Security Development Lifecycle(セキュリティ開発ライフサイクル)」による厳格なコード・レビューを受けたという。これは,考えうる最も低いセキュリティ権限でAntigenが利用可能であり,最も安全な設定で出荷されることを確実にするためだ。こうした予防策は重要である。なぜならハッカーは往々にして,ウイルス対策ソフト自体を攻撃の入り口として利用するためだ。Antigenではさらに,Exchangeクラスタのサポートが大幅に強化されている。

 ただし,既にSybari製品の顧客であるのなら,アップグレードするに値する改善点はAntigeにないだろう。それでも,Exchange Serverの最高の防衛手段で,Active Directory (AD)やMicrosoftの他の管理ツールと深く統合されているウイルス対策ソリューションが必要ならば,Antigenを検討してみるといいだろう。Antigenの次期バージョンは,他のForefrontブランドのソリューションとの統合や,Exchange Server 2007への対応が進むだろう。