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 日経マーケット・アクセスが今秋から開始した企業情報システム担当者への調査で,7月~9月四半期のIT予算の前年同期比を,適用業務やITインフラの分野,ハード/ソフト別などで聞いた。全体平均の前年同期比は13.2%増だったが(23日付け記事参照),適用業務では「SCM(サプライチェーン管理)系」と「経営戦略系」,ITインフラでは「セキュリティー系」が約30%増の高率で上位に挙がった。これに対してハード/ソフトという切り口では,ともに増加率は5%に満たない低率だった。

 今回の調査では「8月の予算執行率」(11日付け記事参照)で,SCM系が-4.6%,経営戦略系が-4.7%と,他の分野に比べて「予算未達」の比率が高いという結果が出ている。一方,セキュリティー系はほぼ予算通り(-0.5%)に執行されている。“日々戦場”のセキュリティー分野は予算も増え順調に執行されているのに対して,“戦略的”分野のシステムは予算は増やされたものの,執行(実装)面で難航している様子が伺える。

注◆
 調査実施時期は9月中旬,調査全体の有効回答は377件。本文中の「IT予算の前年同期比の平均」は,選択式回答の「完全に削減」を-100%,「昨年同期の50%未満にまで削減」を-75%,「50%以上80%未満にまで削減」を-35%,「80%以上90%未満」を-15%,「90%以上110%以内」を0%,「110%超120%以内」を+15%,「120%超150%以内を+35%,「150%超200%以内」を+75%,「200%超」を+125%,「昨年同期の予算はゼロ」を+200%に換算して加重平均した。
 分野別のITインフラ系のうち,「情報系システム」はグループウエアや情報共有システム,「ネットワーク系システム」はWAN,LAN,電話,「インターネット系システム」は情報発信,電子商取引,マーケティング関連のシステムを指すものとして回答を求めた。

図●最新四半期(2006年7月~9月)の分野別IT投資予算の昨年同期比