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 今回も,前回前々回に引き続き,10月6日から8日まで東京・有楽町交通会館で開催されたオーディオ関連ショー「ハイエンドショー・トウキョウ2006」に出展されたスピーカを紹介する。

四十七研究所

 東京都武蔵野市吉祥寺にあるユニークな小規模高品質オーディオ・メーカー。代表の木村 準二氏はパイオニア,ラックス,京セラを経て1992年に独立。社名の「四十七」は抵抗値のカラー・コードの黄色と紫をキムラに関連付けて命名したもの。新発売のアナログ・プレーヤが中心であった。ターン・テーブル「Model 4724 Koma」は94万5000円。トーン・アーム「Model 4725 Tsurube」は15万7500円。2006年10月発売。


図1●四十七研究所のターン・テーブル「4724 Koma」とトーン・アーム「4725 Tsurube」

 同社のスピーカは2004年4月発売の「Model 4722 Lens」。ピアノ塗装の4722Bは2台で15万5400円。ユニットは10cmのフルレンジ。寸法は,幅160mm×高さ260mm×奥行き195mm。重さは2台で2.5kg。


図2●四十七研究所の「Model 4722B Lens」スピーカ

バラッド

 同社は,米Altec Lancing,デンマークArtcoustic,ドイツMusikelectronic社製のスピーカの輸入・販売を行っている。

 「Ballad Ba803」(2台で25万2000円,2006年11月20日発売予定)は,Altec Lansing社の同軸2ウェイ・ユニット(20cmウーファ)を使用した1ボックス・システム。同ユニットの特徴が最も良く発揮できるようにエンクロージャにこだわっている。基本的にコンピュータによる解析でエンクロージャの質量を決めている。最も苦労したのはエンクロージャに良質な響きを持たせることだったという。ありとあらゆる木材を試し,試作で使用した木材は材質と厚さを考慮すると,なんと100種類を超えた。その結果,フィンランド産のバーチ材が選択された。バーチはカバノキ科の木材で,重く緻密な広葉樹である。ブラシの柄や家具に広く使われており,スピーカ・エンクロージャとしても美しい響きと耐久性を兼ね備えている。その木材にオーク色のつや消し塗装を施したのがBa803である。寸法は幅290mm×高さ465mm×奥行き400mm。


図3●Ballad Ba803

 「Ballad Ba404」(2台で8万6100円,2004年発売)はBalladブランドの顔として知られるモデル。発売から2年が過ぎているが,いまだに人気が衰えない定番機種。使用しているユニットはAltec Lansing社のCF404-8A。60年を超えるAltec社の歴史中,最も強烈な10cmフルレンジ・ユニットを米松製のキャビネットに収めている。映画館のコントロール・ルームや映画スタジオ用のスモール・モニターとしても有名である。幅175mm×高さ250mm×奥行き210mm。感度は94dB SPL(1m/1W)。最大出力115dB SPL。


図4●Ballad Ba404

 「Ballad Ba402」(2台で7万3500円,11月20日発売予定)は,前モデル「Ba204」の後継機種。Altec Lansing社の10cmユニット「CF204-8A」を使用。米松製のキャビネットに様々な角度から解析した特殊スリッドを使用している。寸法はBa404と同じ。感度95dB SPL(1m/1W)。最大出力111dB SPL。


図5●Ballad Ba402

 「Altec Lansing DX1012-8AG」(2台で56万7000円,2006年10月末発売予定)は,60年以上にわったって同軸2ウェイ・ユニットを製造してきたAltec Lancing社が,30cm Duplexの最高峰と太鼓判を押したモデルである。強力なマグネットと頑丈なフレームをベースに低域は30cm口径,そしてウーファ中央部を貫通する高域部は1.4インチ・スロートのコンプレッション・ドライバである。A5などで使用されてきた288や299シリーズなどのドライバが付いていると考えてよく,このシステムの強力さが想像できる。元来の用途は,ミュージック・ホールや劇場などの拡声用として開発されたサウンド・システムである。


図6●Altec Lancing DX1012-8AG

 「Altec Lansing A7 Legacy」(1台93万9750円,2005年3月発売)は,1947年に登場した映画館用の“Voice of the Theater”はオーディオ・マニア垂涎のハイエンド・モデルであったが,A7 Legacyとして復活したモデル。ウーファは15インチの515-8G,ホーンは511B,1インチ・コンプレッション・ドライバは902-8T。寸法は幅762mm×高さ1372mm×奥行き610mm。重さは77kg。


図7●Altec Lansing A7 Legacy

 「Artcoustic Diabloモニター」(2台で23万6250円)は,デンマークで「ライフスタイル・デザイン」をコンセプトに生まれたインテリア性と高音質を兼ね備えたモデル。同機種は特にスタジオ・ユースにも対応できるようにハイ・パワー仕様(定格入力220W連続,440Wピーク)にデザインされている。

 Altec Laning社製スピーカ・ユニットの「CD308-8A」(9975円)と「CD408-8A」(1万5225円)は,ともに名機と呼ばれた「409シリーズ」の後継機種。20cm口径の同軸(Duplex)2ウェイ・ユニットである。「CF204-8A」(4725円)と「CF404-8A」(1万2600円)は,ともに「405シリーズ」の後継機種に当たり,現代では非常に少なくなった良質な10cm径フルレンジ・ユニットである。


図8●Altec Laning社製のユニット。CD308-8A(左上),CD408-8A(右上),CF204-8A(左下),CF404-8A(右下)


図9●Artcoustic Diablo

 「Artcoustic Diabloミニ」(2台で17万3250円)は,Diabloモニターの姉妹機種。そのコンパクトさ(縦270mm×横210mm)と薄さ(67mm)は日常のオーディオとしてはもちろん,レストランなどの商業店舗などでも使用が可能である。


図10●Artcoustic Diabloミニ

 Musikelectronic社はドイツのガイザインという小さな町に籍を置く,業務用のスタジオ・モニター製造メーカーである。同社製品はARD(統一ドイツ国営放送連盟)やオーストリア,スイスなどの放送連盟に標準モニターとして採用されている。また,日本国内においても業務用モニターとしてのシェア率は非常に高い。

 「Musikelectronic ME25」(2006年10月末発売予定)は,プロ分野にフォーカスを絞ってきた同社が,初めてコンシューマ・モデルとして開発したモデルである。ME25はパッシブ式の同軸2ウェイ・モニターで,その解像度の高さと圧倒的なスピード感はまさに業務用譲りである。点音源再生と高解像度を融合させたME25は,ホーム・オーディオ用としては比類ない力を持っている。使用ユニットは同軸2ウェイ(12.5cmコーンと2.5cmドーム)。出力音圧レベル85dB,最大音圧レベル104dB/r=1m。寸法は,幅205mm×高さ320mm×奥行き220mm。


図11●Musikelectronic ME25