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 今回は個別のネットワーク・コマンドの使い方を覚えるのではなく,コマンドを便利に使うためにバッチ・ファイルを活用するテクニックを紹介しよう。

 バッチ・ファイルは1行に1個のコマンドを記述しておくと,上から順番に処理されるのが基本動作だ。ただし,特定の条件に合致したときだけコマンドを実行したり,別の処理にジャンプするような条件分岐文を記述することもできる。また,日付や時刻のようにバッチ・ファイルを実行した時間,あるいはコンピュータ名のように実行したパソコンの環境によって変化する値を呼び出して,その値を引数にしてコマンドを実行することもできる。こうした機能を使えば,より複雑な処理をバッチ化できる。

多くの環境変数がセットされている

 まずは,利用環境などによって変化する値を呼び出す方法から紹介しよう。それには環境変数という変数を使う。

 コマンド・プロンプトを開いて,

set

と実行してみよう(図1)。このコマンドの実行結果として表示されたものが,自分のパソコンにセットされている環境変数である。各行が1個の環境変数で,「変数名=値」という形式で表示される。例えば,図1で「COMPUTERNAME=TESTPC」とあるのは自分のコンピュータ名(NetBIOSネットバイオス名)がTESTPCであることを,「USERNAME=miwa」とあるのはsetコマンドを実行したユーザーの名前がmiwaだということを表している。

図1●Windowsにはさまざまな環境変数がセットされている
図1●Windowsにはさまざまな環境変数がセットされている
コマンド・プロンプトから「set」と実行すると,Windowsにセットされているさまざまな環境変数が表示される。各環境変数は「変数名=値」のような形式で表示される。
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 このほかにも,Windowsにはたくさんの環境変数が最初からセットされているが,変数名からどんな環境変数か推測できる。また,何台かのパソコンで「set」と実行して結果を見比べればどんな環境変数が各パソコンに共通してセットされているかがわかるだろう。バッチ・コマンドでよく利用する環境変数については表1にまとめておいたので,そちらを参考にしてほしい。

表1●よく利用する環境変数
表1●よく利用する環境変数
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