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050と03のIP電話はどう違うの?

(イラスト・アニメーション:岸本ムサシ)

 
今回の回答者:
石川 達
NTT東日本 コンシューマ事業推進本部
ボイスサービス部門担当部長

跡部 文章
NTT東日本 コンシューマ事業推進本部
IPコミュニケーションサービス開発担当 担当課長

 当初,IP電話サービスではユーザーに「050」から始まる電話番号が割り当てられていました。しかし,2004年ごろから「03」や「06」といった加入電話と同様の番号を割り当てるサービスが出てきています。

 両者を比べると,050で始まる番号のサービスは通信回線にADSLを使い,03や06のサービスはFTTHを使っているのに気付くでしょう。その理由は,FTTHには,加入電話と同様の番号を割り当てられるIP電話サービスを実現するためのしくみが備わっているからです。

 加入電話と同様の番号をIP電話のユーザーに割り当てるには,総務省が定める技術要件を満たす必要があります。具体的には,(1)電話番号から地域を特定できること,(2)110番や119番への緊急通報ができること,(3)一定の品質を満たしていること――などです。

 緊急通報は,電話番号から地域を判断して,最寄りの警察や消防につなぎます。ところが,ADSLを使う050番号のIP電話サービスは電話番号で地域を識別できません。音質についても,ADSLでは通信速度を安定的に確保できないので,音の揺らぎやひずみが出てしまいがちです。

 これに対して,FTTHを使うIP電話サービスには,事業者側で地域別に電話番号を管理するしくみがあります。そのため,電話番号から地域を特定して最寄りの警察や消防につなぐことができます。また,通信速度が速く安定的に良い音を維持できます。ですから,加入電話と同様の番号を割り当てられるのです。

 ただ,FTTHを使うIP電話にも利用上の制限があります。例えば,ナビダイヤルに使われる0570番やテレゴングの0180番などにはかけられません。加入電話から乗り換えるときは注意してください。