PR

 10月20日から3日間,東京国際フォーラムで開催された2006東京インターナショナルオーディオショーで展示された機器の紹介の3回目をお届けする。

ティアック エソテリック カンパニー

 ティアック エソテリック カンパニーは,ハイ・エンドのCD/SACDプレーヤ,トランスポート,DAC,アンプなどを製造・販売する一方,イギリスの老舗TANNOY(スピーカ),ドイツのAvantgarde Acoustic(スピーカ),イギリスのAVID(ターン・テーブル),ドイツのWBT(コネクタ),オランダのvan den Hul(ケーブル,カートリッジ)などを輸入している。

 今回のショーでは,TANNOYの創立80周年記念スピーカであるWestminster ROYAL/SE,Canterbury/SE,Turnberry/SE,Stirling/SE,AvantgardeのNANO,MEZZO,SHORT-BASSHORN,ESOTERICのCD/SACDプレー X-01 D2(参考出品),アイソレーション・トランスPS-1500,などを出展していた。

 参考出品のESOTERIC X-01 D2は,CD/SACDプレーヤである。CDを再生する際に,DSDに変換して再生できるのが特徴。Analog DevicesのAD1955とBurr-Brown PCM1704の2種類のDACチップを搭載している。2006年12月発売。価格は147万円。


図1●ESOTERIC X-01 D2

 TANNOYの80周年記念スピーカ4機種は,従来からあるプレステージ・シリーズの伝統的な概観はそのままに,Westminster ROYAL/SE,Canterbury/SEでは,内部配線に高純度な6N(99.9999%)Cu線材を新たに使用し,ネットワークの高域側には高品位コンデンサ,フィルム抵抗,コイルを採用している。高域ネットワーク・ボードのリンク配線は高純度シルバー単線でハード・ワイヤリングしている。抜けがよく力感のある低域再生を可能とし,デュアルコンセントリック・ユニット(高域用ユニットが低域ユニット同軸に装着されているユニット)の最大の特長である優れた定位感による音場空間再生をさらに高めている。Turnberry/SEとStirling/SEには,すべての内部配線に,オランダvan den Hul社製のシルバー・コーディング銅線を使用している。


図2●中央の大型スピーカがTannoy Westminster ROYAL/SE。右側の小型スピーカは,往年の銘機Autographのミニチュア版のAutograph mini(10cm同軸2ウェイ,2台で26万2500円)

 Westminster ROYAL/SEとCanterbury/SEでは,高域側の心臓部に使用しているコンデンサには,極めて広大なダイナミック・レンジ,ハイ・スピード感,正確なフォーカス,広大な音場感やトランジェント特性の良さなど,高性能で優れたオーディオ特性を持つ米国HOVLAND社製の最高峰オーディオ・グレード・コンデンサを採用。ポリプロピレン・フィルムによる透明感に優れた音質は,金属素子を使用したコンデンサでは得られない自然な音質が特徴である。ハイグレード・コンデンサであるイギリスICW社製ClarityCapも使用し,高性能なネットワーク回路になっている。


図3●Tannoy Canterbury/SE

 Westminster ROYAL/SEとCanterbury/SEでは,誘電率の低さが評判の米国VISHAY社製の厚膜フィルム抵抗を採用している。大型ヒートシンクに取り付けることで温度変化による特性変化を最小限に留める高信頼性を獲得している。

 Turnberry/SEとStirling/SEには,定評あるハイグレード・コンデンサClarityCapをメインとし,Turnberry/SEには最高級フィルム・コンデンサを,またStirling/SEには100Vフィルム・コンデンサをカップリング。HF領域のスムーズなロールオフ特性を実現している。

 全機種共通に,ラミネート鉄芯に高密度に銅素線を巻きつけた大型のインダクタ(コイル)を採用している。極めて低損失で高効率に音質劣化を最小限に抑える高域フィルタリング特性により,抜けがよく力感のある低域再生に貢献している。4機種とも発売は2006年11月。

 Tannoy Westminster ROYAL/SEは,38cm同軸2ウェイのユニットを使用したバック・ローデッド・ホーン型スピーカ。ホーンの全長は3メートルにもおよび,ウーファの口径の2.5倍に相当する低域再生能力を実現している。使用ユニットは,38cm(15インチ)同軸2ウェイ(ALCOMAX-III,トゥイータ・ホーンは24K金メッキ処理)。ハード・エッジ・タイプのクルトミューラー社製ウーファ・コーンを採用している。インピーダンスは8Ω。クロスオーバー周波数は1kHz。能率は99dB/W/m。許容入力は135W(連続)550W(最大)。周波数特性は28Hz~22kHz。内容積は530リットル。寸法は,幅980mm×高さ1395mm×奥行き560mm。重量は138kg。価格は1台225万7500円。

 Tannoy Canterbury/SEは,フロア型バスレフ・スピーカ。密閉可変ポート・システムを採用している。使用ユニットは,Westminster ROYAL/SEと同じ。インピーダンスは8Ω。クロスオーバー周波数は1.1kHz。能率は96dBW/m。許容入力は140W(連続),575W(最大)。周波数特性は28Hz~22kHz。内容積は235リットル。寸法は,幅705mm×高さ1095mm×奥行き480mm。重量は63kg。価格は1台120万7500円。

 Tannoy Turnberry/SEは,フロア型バスレフ・スピーカ。ディストリビューテッド・ポート・システムを採用している。使用ユニットは,25cm(10インチ)同軸2ウェイ。インピーダンスは8Ω。クロスオーバー周波数は1.3kHz。能率は93dB/W/m。許容入力は110W(連続),275W(最大)。周波数特性は34Hz~25kHz。内容積は100リットル。寸法は,幅456mm×高さ950mm×奥行き336mm。重量は30kg。価格は1台33万6000円。


図4●Tannoy Turnberry/SE

 Tannoy Stirling/SEは,フロア型バスレフ・スピーカ。ディストリビューテッド・ポート・システムを採用している。使用ユニットは,Turnberry/SEと同じ。インピーダンスは8Ω。クロスオーバー周波数は1.7kHz。能率は91dB/W/m。許容入力は95W(連続),225W(最大)。周波数特性は35Hz~25kHz。内容積は85リットル。寸法は,幅398mm×高さ855mm×奥行き368mm。重量は23kg。価格は1台28万3500円。


図5●TANNOY Stirling/SE

 Tannoy ST-100 Bは,100kHzまでの再生が可能な広帯域スーパートゥイータ。ハイパス・フィルタを内蔵している。25mm口径ドーム型の24K蒸着チタニウム・ダイアフラム/ネオジウム・マグネットを採用している。音圧レベル設定を87dBからの5ポジション(2.0dBステップ)とすることで,より広範囲なスピーカに適用できる。肉厚アッシュ無垢材から削り出した贅沢なボディは,アッシュ材の美しい木目を生かした精悍なブラック仕上げになっている。

 内部配線には,高純度5N(99.999%)シルバー単線を使用。コンデンサ,抵抗などは超高域再生のために厳選された高音質の高周波用を採用している。リスニング・ポジションに合わせて,垂直方向にアングルを調整可能。能率は95dB/W/m,1kHz。瞬間最大許容入力は450W。インピーダンスは8Ω。カットオフ周波数は14kHz/16kHz/18 kHz,ハイカレント・スイッチ・ロックアップ切換方式。カットオフ・スロープは18dB/octハイパス。周波数特性はカットオフ周波数~100 kHz。レベル調整は87/89/91/93/95dB(5ポジション/2.0dBステップ)。寸法は,幅150mm×高さ100mm×奥行き162mm。重量は1台1.2kg。価格は2台で25万2000円。2006年8月発売。


図6●Tannoy ST-100 B


図7●Tannoy Glenair 10。10インチのユニットを使用。現行モデルGlenairの小型版。2007年3月発売予定

 AvantgardeのNANOは,同社のスピーカの特徴である円形ホーン型スピーカの小型バージョンである。同社のホーン型スピーカは,大きい順番にTRIO,META PRIMO,MEZZO,DUO,NANO,SOLOとあり,今回MEZZOとNANOが発表された。

 AvantgardeのNANOは,ホーン・スピーカとアクティブ・サブウーファからなるフロア型スピーカである。DUOよりもひとまわり小さいミッドレンジ・ホーンを採用したUNOのリニューアル・モデル。サブウーファのエンクロージャをトール・タイプとすることにより,従来のUNO搭載型(SUB225CTRL)と同一容積で奥行きを大幅に短縮している。さらに新規採用の小型ミッドレンジ・ホーン(口径500mm)に加えトゥイータ・ホーンをサブウーファの上部に設置したことにより,各スピーカを固定するフレームも従来に比べ大幅な短縮化を達成した。ミッドレンジ・ホーンには従来よりも25mm(1インチ)大きい125mm(5インチ)ドライバを搭載することにより,さらなる高能率化(104dB)を実現している。サイズからは想像できないほどの鮮烈な音圧感度を実現している。

 ホーン・トゥイータには新開発の高品位Silver/Goldコンデンサを採用,低歪みに加え優れた解像度を実現している。アクティブ・サブウーファは,250mm(10インチ)ドライバを各チャンネルに2基搭載している。サブウーファ用のパワー・アンプは最大出力250Wである。

 周波数特性は,ホーン・スピーカが300Hz~20kHz,サブウーファが18Hz~350Hz。最大許容入力は100W。能率は104dB/W/m。クロスオーバー周波数は300Hz/3kHz。入力インピーダンスは8Ω。ホーン直径は,ミッドレンジが500mm,トゥイータが130mm。ホーンの長さは,ミッドレンジが280mm,トゥイータが65mm。寸法は,幅500mm×高さ1270mm×奥行き480mm。重量は68kg。価格は2台で210万円。2006年10月発売。ホーンの色は6種類。


図8●Avantgarde NANO

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

日経クロステック登録会員になると…

新着が分かるメールマガジンが届く
キーワード登録、連載フォローが便利

さらに、有料会員に申し込むとすべての記事が読み放題に!
日経電子版セット今なら2カ月無料