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数式のミスを修正したいセルをダブルクリック→
表示された参照範囲をドラグで変更

 当然のことだが,Excelは計算式さえ正しく入力すれば必ず正しい計算結果を出すので,それに対しては何も心配はしていないだろう。だが,過信は禁物だ。行や列の挿入や削除を行ったときに,計算式の参照範囲がずれてしまい,正しくない計算結果が表示されてしまうことがあるのだ(図1)。

 もちろんExcelでは,行や列の挿入や削除を行うと自動的に参照範囲もそれに合わせて正しく変更されるので,計算結果がおかしくなってしまうことはない。しかし削除や挿入の仕方によっては,参照範囲がずれてしまうことが起こり得る。もしも異常な計算結果が表示されたときは,必ず数式を確認するように心がけよう。

図1●最初は正しく入力されていた数式でも,後から行や列の追加・削除を行っているうちに,数式の参照範囲が変わってしまい,正しい計算結果が表示されなくなってしまうことがある。この例では,原価合計(C8セル)が「スープ」「麺」「チャーシュー」「トッピング」の合計と一致しなくなっている。これを簡単に修正するにはどうすればよいだろうか

 では,参照範囲がずれてしまったとき,どのように修正すればよいだろうか。もちろん,数式バーに正しい参照範囲を入力し直してもよいが,もっと簡単で視覚的に分かりやすい方法がある。ここでは,マウスだけで簡単に参照範囲を修正する方法を紹介しよう。

 まずは,修正したいセルをダブルクリックする(図2)。すると,セルに数式が表示され,ワークシート上に参照範囲が色付きの枠で表示される。この枠は,四隅の「■」をドラグするだけで,簡単に大きさを変えられる(図3)。大きさを変えると,それが数式に反映される仕組みだ(図4)。

図2●まず数式を修正したいセルをダブルクリックする

図3●すると,そのセルに数式(ここでは「=SUM(C3:C7)」)が表示され,ワークシート上に参照範囲が青い枠で表示される。本来は「C4」~「C7」セルを合計して「原価合計」を求めるべきところを,「C3」~「C7」セルを合計してしまっているので,右上の「■」を下向きにドラグして,正しい参照範囲である「C4」~「C7」セルが囲まれるようにしよう

図4●青い枠の範囲が「C4」~「C7」に変わったので,C8セル(原価合計)に入っている数式を確認すると,参照範囲が正しく修正されていることががわかる。「Enter」キーを押して確定する

 また先ほどは数式中にある間違った参照先をドラグ操作で狭める方法を紹介したが,これとは別に,参照先をドラグ操作でまったく別の場所に変えることも可能だ(図5~図7)。操作自体はとても簡単なので,ぜひ実際に試してみよう。

図5●先ほどは数式中にある間違った参照先をドラグ操作で狭めたが,参照先をドラグ操作でまったく別の場所に変えることもできる。まずは先ほどと同様,数式の参照先を修正したいセルをダブルクリックする

図6●すると,セルに参照先の正しくない数式(「=C8/B3」)が表示され,数式のセル名と同じ色の枠でワークシート上の該当範囲が囲まれて表示される。本来正しい数式は「=C8/C3」なので,参照先を「B3」から「C3」に修正しなければならない。そこで「B3」セルに表示された緑の枠線を「C3」セルにドラグする

図7●すると,数式が「=C8/C3」に修正されるので,「Enter」キーを押して確定する。これで参照セルの変更は完了し,正しい計算結果が表示される

※この記事はExcel 2002(Office XP)をもとに執筆しています。

■岡野 幸治 (おかの こうじ)

フリーランスライター。「日経PC21」「日経PCビギナーズ」などでパソコン関連の活用記事を中心に執筆中。