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先日, 主任に昇格しました。いわゆるリーダー職です。でも, そもそも自分がリーダーにふさわしいのか自信を持てません。私がリーダーなんてやってよいのでしょうか? どうすればよいのか不安でたまりません。何かアドバイスをお願いします。
(システム・インテグレータ勤務, SE/男性・34歳)

A: リーダーに決まった型はない。自信を持って前へ進め!

 書店に行くと,たくさんのリーダーシップ関連書が並んでいます。先人の知恵に学ぶことも,体系立ったリーダーシップ論を学ぶことも確かに大切です。でも,最も重要なのは自信を持って現場に飛び込むことです。

 あなたの場合,昇進という形で会社に認められました。これは十分,自信を持っていい事実ではありませんか。あなたのこれまでの努力は,決して無駄ではなかったということです。あなたは十分,リーダーにふさわしいのです。

 確かに人の上に立つといろいろと気を付けなければならないことがあります。部下のやる気を削ぐような言動は慎むべきですし,スタンドプレーも控えるべきです。でも,それらはすべて,あなたのこれまでの上司をよく観察していれば,すぐに分かる常識です。あなたの周りに尊敬できる上司がいたら,その上司のまねをするのが手っ取り早いでしょう。

 私も若いころに部下を持つ身となり,若さゆえ多くの失敗を経験しました。部下がついてこない時には,自分の実力のなさに悩みました。多くの書籍を読みましたし,教育も受けました。

 しかし,それで分かったのは,「自分には自分なりのやり方しかできない」ということでした。リーダーシップは,学問的には様々なパターンがありますが,結局はその人の「人間力」です。自信を持って前へ進めば何とかなる。失敗したらまたやり直せばいいのです。

 ここで,大日本帝国海軍連合艦隊の司令長官,山本五十六の名言を紹介しましょう。「やってみせ,言ってきかせて,させてみせ,褒めてやらねば人は動かじ」。どうです? リーダーとして部下を動かすときの極意が分かったような気がしませんか?

奥井 規晶(おくい のりあき)
1959年神奈川県出身。84年に早稲田大学理工学部大学院修士課程修了。日本IBMでSEとして活躍後,ボストン コンサルティング グループに入社。戦略系コンサルタントとして事業/情報戦略,システム再構築,SCMなどのプロジェクトを多数経験。その後,アーサー・D・リトル(ジャパン)のディレクターおよび関連会社のシー・クエンシャル代表取締役を経て,2001年にベリングポイント(元KPMGコンサルティング)代表取締役に就任。2004年4月に独立。現在,インターフュージョンコンサルティング代表取締役会長。経済同友会会員,日本キューバ・シガー教育協会専務理事。