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WAN高速化装置やセキュリティ・アプライアンスを手がける米ブルーコート・システムズ。同社は最近,自社開発したWAN高速化技術の体系である「MACH5」を積極的に売り込んでいる。MACH5の優位点や今後の機能強化点について,ペリヤナンCTOに聞いた。(聞き手は島津 忠承=日経コミュニケーション

--競合ベンダー各社もそれぞれWAN高速化技術を保有するが,MACH5の優位点は何か。

 MACH5はキャッシュやデータ圧縮,プロトコルの最適化など,異なる五つの高速化技術を包含している。このため,アプリケーションごとに最適な高速化技術を使い分けられる。これが優位点だ。

 例えば頻繁に開かれるファイルは「オブジェクト・キャッシング」技術で高速化できるし,通信プロトコルが原因で動作が遅くなっている場合には,そのプロトコルを最適化する技術を適用できる。複数の高速化技術を同時に稼働して,効果を倍増させられる。

 競合ベンダーの製品では,データ圧縮は得意だがキャッシュ容量が小さい,プロトコル最適化機能しかないなど,一部の高速化技術だけに特化したものが多い。複数の高速化技術を備えていながらも,すべてを同時に稼働させられない製品もある。

--競合ベンダーの一部は,最近の新製品でUNIX系のファイル共有プロトコルであるNFS(network file system)に対応するなど,最適化できるアプリケーションの幅を広げている。MACH5も同様の強化を進めるのか。

 アプリケーションの最適化対象を広げることにはもちろん興味がある。ただ,NFSを高速化したいというニーズは限られると当社は見ている。

 しかもNFSの通信は,MACH5の持つ五つの高速化技術を併用するだけでも十分な高速化効果が得られる。我々は通常2噴火借るアプリケーションの通信を20秒に高速化することは目指している。だが,20秒からさらに1秒縮めることにはあまり関心がない。むしろ他の分野に力を入れたい。

--具体的にはどのような機能強化を図るのか。

 まず,モバイル端末による通信の高速化に対応したい。現在,ノート・パソコンやPDAにダウンロードできるWAN高速化プログラムを開発している。Active Xコントロールなどで提供することで,事前にインストールなどの手間がかからないようにする。プログラムのサイズは100K~200Kバイト程度に収まる。2007年の前半に発売する計画だ。

 もう一つ力を入れているのは,最近増えつつあるAjax(asynchronous JavaScript+XML)を使ったアプリケーションの高速化だ。Ajaxの処理の一部をネットワーク側で請け負うことで高速化する。この技術が提供できるのは2007年後半になるだろう。