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 間もなく,日経コミュニケーション別冊「NGN時代のネットワーク・エンジニア入門」が書店に並びます。実はこの書籍,日経コミュニケーション誌で2006年9月まで連載した「つなぐだけではもう通用しない 理論派ネットワーキング」を単行本化したものです。連載時にはNGN(next generation network)の「N」の字も無かったはずなのに,なぜか単行本では大々的にうたうことになりました。

 この連載を企画していた2005年夏の段階では,NGNの実体はまだよく見えていませんでした。一方で,「帯域は十分」「ルーターにエラーなし」ながら「つながらない」事例が多発していることが,著者の山下克司氏などから指摘されていました。こうした事例に突き当たったネットワーク・エンジニアの方々の一助となればと始めたのが,この連載記事です。そこでは,こうしたトラブルを解決するには,回線サービスだけでなく,OSやミドルウエア,アプリケーションのプログラミングなど広範な知識が不可欠と説いてきました。

 そして2006年に入り,徐々にではありますがNGNの姿が明らかになってきました。NTTの説明などによれば,NGNではコア・ネットワークやサービス制御,アプリケーションなどが連携してユーザーへサービスを提供します。まさに,連載で主張してきた「回線サービスだけでなくコンピュータ系の視点も必要」なネットワークがNGNだったというわけです。これが,別冊のタイトルに「NGN」を冠した理由です。

 むろん,ネットワーク・エンジニアがすべての技術を深くマスターしてあらゆるトラブルを解決することなど非現実的です。しかしながら,ユーザーから「つながらない」との相談を第一に受けるのケースが多いのもネットワーク・エンジニアです。起こっている現象を分析して問題を切り出し,アプリケーションやミドルウエアなどのしかるべきエンジニアに解決を依頼する。こうした「かかりつけ医」的な役割を期待できるネットワーク・エンジニアは,ユーザーにとって頼もしいことでしょう。

この記事は日経コミュニケーション読者限定サイト
日経コミュニケーション Exclusive」から転載したものです。