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 建材大手のINAX(愛知県常滑市)が、今年11月からタイル事業部の生産情報管理のためにBI(ビジネス・インテリジェンス)ツールを稼働させた。従来は工場ごとに情報をばらばらに管理・分析していた。必要に応じて、担当者がデータベースから情報を抽出し、表計算ソフトでグラフ化して分析に当たっていた。BIツールを導入したことによって、データを一元的に管理し、素早く集計・分析できるようになる。

 同社が導入したのは、ウィングアーク テクノロジー(東京・港)の多次元集計検索検索エンジン「Dr.Sum EA」。今年6月から試験的に運用してきていた。経営管理本部情報システム部生産システムグループの小竹聡氏は「表計算ソフトで時間をかけてグラフを作る作業は、道具を作るのに手間をかけている感じだった。意思決定を早くすることが狙い」と説明する。

 データを一元的に管理・分析できるようになったことで、工場間で生産量を調整できるようになり、繁忙の平準化が可能になった。また、これまで生産量の調整は、部門でも長年の経験と勘を持つベテラン社員のみに任せられていたが、過去のデータを参考に誰でも判断できるようになった。

 同社が扱うタイル建材の数はおよそ5万点。その在庫や出荷、受注残といった情報は、800万件のデータ件数に及ぶ。膨大な情報を素早く集計・分析するシステムが望まれていたという。現在、タイル建材事業部の14の生産拠点のうち6カ所に導入している。残りの拠点や他の事業部の生産拠点への導入も検討しているという。