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 筆者は11月,米国シアトルで開催された「Professional Association for SQL Server(PASS) Community Summit」に参加し,多くの独立系ソフトウエア・ベンダー(ISV)と話をする機会を持った。そこで印象的だったのは,ISVの多くが「SQL Server 2005 Express Edition」の採用に乗り気であるということだ。

 ただし最初にお断りしておくと,筆者は,SQL Server 2005 Expressが利用できないISV製の既存製品や新製品が多いことにも驚いている。これらの製品は要件としてSQL Serverを挙げていても,実際にはMSDE(SQL Server 2000/7.0ベースの簡易データベース)を使っていることが多い。

 SQL Server 2005 Express Editionの採用が進んでいるのは,多くのISV製アプリケーションが,SQL Server 2005 Expressの制限を超過するほどの容量を必要としていないからだ。SQL Server 2005 Expressは1GバイトのRAMと4Gバイトまでの複数データベースをサポートしているため,これらを使えば十分なサイズのアプリケーションを動かせるデータ・リポジトリになる。

 SQL Server 2005 Expressの容量が十分であることに加え,SQL Server 2005 Expressはライセンス発行と再配布権の取得が簡単なため,ISVなどのサード・パーティが製品にSQL Server 2005 Expressをバンドルしやすくなっている。サード・パーティがSQL Server 2005 Expressを製品にバンドルする際に遭遇する最も大きな制限は,SQL Server 2005 Express自体の機能以上の機能をサード・パーティ製品に加える必要がある,ということだ。つまり,SQL Server 2005 Expressを再パッケージしてデータベース・プログラムとして再販することはできないが,アプリケーションの追加機能としてこのデータベースを使える,ということだ。加えて,インストールの途中で,配布者とエンドユーザーがSQL Server 2005 Expressのエンドユーザー使用許諾を読み,同意できるようにする必要がある。

 MicrosoftはSQL Server 2005 Expressのインストールプロセスを大幅に向上させたため,SQL Server 2005 ExpressのインストールはMSDEのインストールよりも簡単になった。新しいSQL Server 2005 Expressのインストールプロセスは,Windowsインストーラ(MSI)ベースで,自動インストールに対応している。

 SQL Serverデータベースをバックエンドで使うアプリケーションを提供しているISVはどこでも,要件がSQL Server 2005 Expressデータベースの容量を超過しない限り,必ずSQL Server 2005 Expressを使えるようにするべきだ。ほとんどのアプリケーションにとってSQL Server 2005 Expressの容量は十分すぎるぐらいであるし,ライセンス発行とインストール機能を使えば,他の潜在的な障害を取り除ける。最も重要な点は,SQL Server 2005 Expressを使えるようにすることはユーザーの選択肢を増やすことであり,選択肢が増えるのはいつでもプラスに働くということだ。

 SQL Server 2005 Expressの再配布と再配布権の登録に関する詳しい情報は,MicrosoftのWebサイトで確認できる。また,SQL Server 2005 Expressのインストールを,製品のインストール・プロセスの一部に組み込む方法は,MSDNの記事「コマンド プロンプトから SQL Server 2005 をインストールする方法 」で確認できる。