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 ソフトウエアの現場においては,開発のスピードがますます加速しています。しかし,一般的に考えると無理なスピードは品質を落とす要因にもなります。完成は早くても質の悪いソフトウエアが多数存在しているのが現状です。短期的に考えれば,「早い」というだけでビジネスは成立するかもしれませんが,長い目で見るとこの現象は決してプラスではありません。ユーザーの信用を失い,エンジニアも肉体的,精神的に疲労するだけだからです。

 では,ソフトウエア開発はどのような道を歩めばよいのでしょうか? これからのソフト開発を占うキーワードが今回のテーマである「コンポーネント(ソフトウエア部品)」です。例えば,マイクロソフトの最新技術である「.NET」では,サービスのすべてをコンポーネントの組み合わせで実現することになっています。今まで,コンポーネントというとActiveXコントロール(後述)製品のような市販部品を想像する人が多かったことでしょう。しかし,それは単なるコンポーネントの一形態であって,それだけでコンポーネントの価値を決めるべきではありません。今回は5回にわたって,コンポーネントの役割とその開発手法を,これまでの歴史を含めて,解説していきたいと思います。