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 米Microsoftは2006年末,「Windows Vista」のリリースという大きなマイルストーンに到達した。そして2007年,Microsoftは次期サーバーOS「Windows Server “Longhorn”」(開発コード名)や,「Windows Server 2003 SP2」をリリースする。Windows Serverにとっての2007年の動きをまとめよう。

Longhorn Server

 Windows Server 2003 R2の後継となるLonghorn Serverは,重要な新機能を含むWindows Serverのメジャー・バージョンアップである。Microsoftの関係者によれば,同社は2007年上半期に「Longhorn Server Beta 3」をリリースし,2007年下半期に製品版をリリースする予定だ。この情報自体は目新しいものではなく,Microsoftはこのスケジュールを2006年の3月に発表している。ただし現時点でスケジュールが遅れていないのは良いニュースである。

Windows Server 2003 SP2

 Windows Server 2003とWindows Server 2003 R2用の新しいサービス・パック(SP2)は,2007年第1四半期にリリースされる予定であり,MicrosoftはSP2を早期に評価したい希望者に対して,Windows Server 2003 SP2のRC(Release Candidate)版を提供している。Windows Server 2003 SP2に追加される重要な新機能は「Windows Deployment Services(WDS)」だけである。これは,Windows Vistaに対応したクライアントOS展開ツールであり,従来の「Remote Installation Services(RIS)を置き換える。WDSを除けば,SP2は従来のサービス・パックと同様に,バグ修正を集めたものになる。

Windows PowerShell

 Microsoftは2006年11月に「Windows PowerShell」(開発コード名はMonad)の開発を完了した。Windows PowerShellは,Microsoft .NETをベースにした,オブジェクト指向のコマンドライン・スクリプティング環境であり,UNIXのコマンドライン環境に対抗し得る強力な機能を提供する。それでいて,その分りやすさや使いやすさは,UNIX製品には見られないものである。Windows PowerShellは,Longhorn ServerでWindowsに統合される予定だ。また2006年12月に出荷された「Exchange Server 2007」にも既に搭載されている。

仮想化

 MicrosoftはLonghorn Server向けの「Hypervisor」ベースの仮想化技術を,Longhorn Serverのリリース後180日以内に出荷する予定である。ベータ版は2007年の第1四半期に出ると予想されている。

Forefront

 Microsoftの次世代企業用セキュリティ製品が,ついにその姿を明らかにしつつある。ユーザーのニーズが最も高いのは「Forefront Client Security」であろう。これは,デスクトップPC,ノートPC,サーバーの保護を目的とした,Microsoftの統合マルウエア対策プラットフォームである。既に公開ベータ版がリリースされており,Microsoftは製品版を2007年第2四半期にリリースする予定だ。

 またMicrosoftは今後数カ月以内に,他のForefront製品を出荷する予定でもある。まず2006年12月に,「Forefront Security for Exchange 2007」(従来の製品名は「Antigen for Exchange」)と「Forefront Security for SharePoint 2007」(従来の製品名は「Antigen for SharePoint」)を出荷した。これは,Exchange/SharePoint 2007に対応した製品になる。2007年の中頃には,セキュリティ製品を統合的に管理できる「Forefront Security Management Console」(従来の製品名は「Antigen Enterprise Manager」)も出荷する予定だ。

 多くのシステム管理者は,マイクロソフトの新しいサーバー製品に興味が薄いかもしれない。それでも,とにかくたくさんの製品が2007年に登場するのだけは確かである。