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上司に見込まれて、重要な仕事をどんどん言い付けられます。明らかにオーバーワークで体調を崩しそうですが、評価に響くと思うと断れません。
(大手コンピュータ・メーカー勤務、SE/男性・32歳)

A: 百ミツの法則で効率を3倍にしよう

 「仕事は優秀な人間に集中する」。これは,どの職場にも共通する法則です。上司にしてみれば,大事な仕事ほど頼れる人間に任せたくなるのは当然だからです。その一方で,期待に応えた部下は必ず報われるのも事実です。つまり,今のあなたは大きなチャンスを迎えているのです。ここを乗り切れば,エリートコースを約束されるでしょう。

 といっても,「出世のためには,寝る間も惜しんで働け」と言うわけではありません。指示された仕事を端からすべて片付けようとしていては,あなたが心配するように,いずれ破綻します。私が言いたいのは,むしろ逆。「仕事は,ポイントを押さえて効率的に片付けよう」ということです。

 実は,サラリーマン時代の私もあなたと同じ悩みを抱えていました。上司に重用されるがゆえに大きな仕事をいくつも抱え,激務に追われていたのです。そうした中で私が編み出した「3倍速仕事術」のエッセンスを,以下に紹介しましょう。

 どんなに面倒な仕事でも,その要点はせいぜい3つに絞れます。100ページの資料でも,重要なページはせいぜい3枚ぐらいです。これを私は「百ミツの法則」と呼んでいます。

 これら3つの要点を探し出して,それだけに注力するのです。これで,仕事のスピードは3倍になります(詳細は拙著「外資の3倍速仕事術」をご覧ください)。

 仕事の百ミツを探し出すには,仕事を依頼した上司や顧客の立場に視点を移して全体を俯瞰することです。これにより,依頼者はあなたにどんな成果を期待しているか,何をすれば納得するかが見えてきます。

 この3倍速仕事術は,複雑な仕事ほど効果を発揮します。ぜひとも試してください。

奥井 規晶(おくい のりあき)
1959年神奈川県出身。84年に早稲田大学理工学部大学院修士課程修了。日本IBMでSEとして活躍後,ボストン コンサルティング グループに入社。戦略系コンサルタントとして事業/情報戦略,システム再構築,SCMなどのプロジェクトを多数経験。その後,アーサー・D・リトル(ジャパン)のディレクターおよび関連会社のシー・クエンシャル代表取締役を経て,2001年にベリングポイント(元KPMGコンサルティング)代表取締役に就任。2004年4月に独立。現在,インターフュージョンコンサルティング代表取締役会長。経済同友会会員,日本キューバ・シガー教育協会専務理事。