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 Skype ボタンを利用すれば自由に誰のログイン状態でも取得できるわけではなく, もちろんプライバシーも考慮されています。本人が Skype の設定画面で Web 上でのログイン状態表示を許可する を ON にしたユーザーのみに制限されています。 また,Skype 上で「ログイン状態を隠す」状態にしている場合には「オフライン」表示となります。

図2:Web 上でのログイン状態表示を許可する

 予め,図1のように[ツール]→[設定]→[プライバシー]→[Web 上でのログイン状態表示を許可する]のチェックボックスを ON にしておく必要があります。 その後,以下のタグをブログ記事中に記述すれば, Skype ログイン状態をブログに掲載できるわけです。 (ブログ投稿時点でなく,ブログ閲覧時点でのリアルタイムのログイン状態)

リスト1:SkypeボタンAPIの呼び出し

<img src="http://mystatus.skype.com/smallclassic/SKYPEID">

 URL 中の SKYPEID の部分に,自分の Skype ID を指定します。 Skype ボタンの実体は,PNG 形式の画像です。 テキストの有無,サイズの大小の組み合わせで 以下のようなバリエーションが提供されています。

図3:Skype ボタンのバリエーション(実寸)

 このうち bigclassic や balloon はかなり大きいですが,どういう用途で使われるのでしょう?  smallclassic や smallicon は控えめのサイズなので,ページ内でも使いやすそうですね。 リスト4に示すように URL を書き換えて,ボタンのデザインを指定します。

リスト2:各バリエーションごとの URL 仕様

<img src="http://mystatus.skype.com/bigclassic/SKYPEID">
<img src="http://mystatus.skype.com/smallclassic/SKYPEID">
<img src="http://mystatus.skype.com/balloon/SKYPEID">
<img src="http://mystatus.skype.com/mediumicon/SKYPEID">
<img src="http://mystatus.skype.com/smallicon/SKYPEID">

 img 要素によるログイン状態の表示に加えて, a 要素のリンク先に skype: プロトコルハンドラを指定すれば, 画像ボタンをクリックするだけで音声通話を発信させることも可能です。

リスト3:Skypeボタン+通話開始リンク付

<a href="skype:SKYPEID?call"><img border="0"
src="http://mystatus.skype.com/smallclassic/SKYPEID"></a>

 とはいえマイクが繋がっていない端末もありますし, オフィスなどによっては音声通話が難しい環境も多いでしょう。 音声発信の代わりにテキストチャットを開始する場合は,?chat を指定します。

リスト4:Skypeボタン+チャット開始リンク付

<a href="skype:SKYPEID?chat"><img border="0"
src="http://mystatus.skype.com/smallclassic/SKYPEID"></a>

 なお,今回ご紹介した最低限のタグだけでも Skype ボタンを十分に利用できますが, 本家サイトの提供する ウィザード を利用してタグを作成した場合は, Skype がインストールされていない環境でボタンをクリックした場合に Skype のインストールを促すメッセージ が自動的に表示される機能も搭載されています。 数年前から Skype を愛用している身からすると意外に思うのですが, Skype を利用していないネットユーザーもまだ多いようです。

Skype ID のクローリング対策も必要?

 Skype ボタンは単純なタグのみで導入できますので, ブログパーツ(ブログ・アクセサリ)としても手軽に利用できます。 ただ,Web ページに記載されたメールアドレスをロボットで収集して スパムメール送信用のリストを作成・販売する業者がいたように, あまり Skype ボタンが普及してくると, ロボットで自動収集した Skype ID のリストを作成して, スパム Skype 発信する業者が登場してくる可能性もあります。

 例えば,コミュニティサイトなどで大量の Skype ID を管理する場合には, 特にクロールされないような注意が必要ですね。 とりあえずの対策案としては,ほとんどのロボットは JavaScript の内容までは解析しませんから, HTML 中に ID が記述されたタグを直書きせずに, JavaScript の document.write() メソッドから同様のタグを出力させるだけでも, ある程度は回避できるのではないでしょうか。

Participation Age(参加の時代)

 今回は,Mash up Award 2nd と, その中でも最も手軽に利用できる API の一つと言える Skype ボタンの簡単な使い方をご紹介しました。 Skype ボタンを組み合わせることで, 音声通話やチャットを絡めたコミュニケーション系の マッシュアップ・サイトの登場も期待できます。

 Mash up Award 2nd は, 日本中の Web サービスを提供しているすべての企業が参加しているわけではありませんが, 幅広い業種から Web サービス API が提供されるコンテストに成長しました。 「Participation Age(参加の時代)」というビジョンが提示されていますが,確かに, 企業の持っていたコンテンツを Web サービス API として公開する提供側, またその API を利用してサイトを制作する開発側のどちらにとっても, 実際に参加することで,必ず何か新しい知見が得られると思います。

 このようなコンテストは, Web サービス API 提供やマッシュアップ・サイト構築の目的でも最終形態でもありません。 しかし,個人的な考えとしては,コンテストの開催がその「参加」のキッカケの一つとなって, サイト制作ノウハウの蓄積で高度な技術が誕生したり, またインターネットでのビジネスがさらに拡がっていくことを期待しています。