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 タスクマネージャは通常よりも高い優先順位で動作しているので,設問のような状況でも起動できることが多い。電源を切ったり再起動したりするのはクライアントに与える影響が大きいので望ましくない。また,再ログオンしてもサービスには影響がない。よってここでは,(1)のようにタスクマネージャを使ってプロセスを終了させるのが最適となる。

 OSに付属している監視ツールには,タスクマネージャ,パフォーマンス管理コンソールがある。現在のCPU,メモリー,ネットワークの使用量をすばやく把握したり,プロセスの強制終了をするには,タスクマネージャが便利だ。

 再起動するとOSがいったん終了するので,すべてのプロセスは終了する。その場合,保存されていないデータが失われることがある。再起動は最終手段とし,プロセスの終了を試みるのが適切である。

 ログオフすると,ユーザー・モードで動作しているアプリケーションは終了するが,サービスは終了しない。そのため,再ログオンしてもサービスを強制終了はできない。

 ここで,タスクマネージャの機能を確認してみよう。Windows Server 2003には,タスクマネージャには以下のタブがある(画面1)。

画面1●Windows Server 2003の「タスクマネージャ」

●アプリケーション
 実行中のアプリケーションがリストアップされ,状態が表示されるタブ。アプリケーションの終了や切り替え,起動ができる。

●プロセス
 実行中のプロセスがリストアップされるタブ。個々のプロセスに関して,実行中のユーザー,CPUの使用率,メモリーの使用量などが表示される。[表示]メニューから[列の選択]で,表示されていない情報列の表示もできる。プロセスを右クリックして表示されるメニューで,プロセスを強制終了させることもできる。

●パフォーマンス
 CPUとメモリーのリアルタイムでの監視ができる。次の表示項目がある。

・CPUとメモリーの使用状況に関するグラフ
 コンピュータ上で実行中のハンドル,スレッド,プロセスの合計
・物理メモリー,カーネル・メモリー,コミットチャージの合計

 カーネル・メモリーは,カーネル・モードのプログラムで使用されているメモリーのことをいう。コミットチャージは,プログラムおよびシステムに割り当てられているメモリーのことをいう。物理メモリーだけでなく,仮想メモリー量も含まれることがある。コミットチャージの合計量が,常に物理メモリーの合計量を超過する場合,物理メモリーの追加を検討する必要がある。

●ネットワーク:
 ネットワークの使用率の表示ができる。

●ユーザー:
 サーバーのセッションがリストアップされ,アクセス中のユーザーが表示される。セッションを切断する,ユーザーに対してネットワーク・メッセージを送信するなどの操作ができる。

 Windows Vistaでは,タスクマネージャとパフォーマンス・コンソールの統合が図られ,すばやくシステムの状況を把握し,トラブルシュートできるようになった(画面2)。[リソースモニタ]は,[信頼性とパフォーマンスモニタ](パフォーマンス管理コンソールの後継)ツールの初期画面である。CPU,ディスク,ネットワーク,メモリーの各オブジェクトをリアルタイムで監視できる。

画面2●Windows Vistaの「タスクマネージャ」と「リソースモニタ」
[画像のクリックで拡大表示]

 また,新たに[サービス]タブが追加され,サービスの状態もタスクマネージャから確認できるようになった。

 Windows Vistaでは,今回タスクマネージャから呼び出すツールとして紹介した[信頼性とパフォーマンスモニタ]にも,システムの安定性を時系列とイベントで表示する[信頼性モニタ]が追加されたほか,ログ作成時のカウンタセットが再利用できるようになるなど,大幅な変更が加えられている。ぜひ確認してみてほしい。