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企業向けのIT総合展「NET&COM 2007」が2月7~9日,東京国際展示場(東京ビッグサイト)で開催される。ネットワーク分野では,HD(高精細)対応テレビ会議システムや無線ブロードバンド技術の「WiMAX」を実際に試せるブースが登場。NGNをはじめとする次世代技術/サービスの一端を体感できる。

 NET&COM 2007は,ネットワーク,セキュリティ,情報システムの企業向けのソリューションを一望できる総合展示会。ネットワーク・ゾーンには今後登場,普及が見込まれる製品やサービスがずらりと並ぶ。

 今回の展示で最も目を引きそうなのは,NGN(次世代ネットワーク)とモバイル関連の展示だ。シン・クライアントや高画質テレビ会議システムを中心に,NGN利用を想定した機器やアプリケーションが出展されるほか,モバイルでは次世代無線ブロードバンド技術として注目を集める「WiMAX」関連の製品が登場する。

NGN時代のオフィスを再現

 まずはNGN関連の技術や製品・サービスを集めた「NGNホットステージ」に足を運びたい。NGNは,2006年12月にNTTがフィールド・トライアルを始めたばかりで具体像が分かりづらい。ホットステージでは,KDDI研究所やモトローラ,ノーテル,日本IBMなどが,FMC(fixed mobile convergence),動画配信といったNGNを活用した実アプリケーションのデモを実施する。

 個々の出展では,日立製作所がNGNに焦点を当てる。企業ユーザーにとっては,QoS(quality of service)やそれによるSLA(サービス品質保証契約)が当たり前になるネットワークであるNGNが企業ネットワークをどう変えるのかを,「次世代オフィス」の切り口で示す。

 ブースに,フリー・アドレス制のオフィスを再現。シン・クライアントやインテルのvProテクノロジー対応パソコンなどを展示する(写真1)。「NGNでQoSが当たり前になれば,次世代オフィスの制約となるネットワークの不安定さがなくなるはず」(日立製作所)。現実味を増した「次世代オフィス」環境を体感できそうだ。

写真1●日立製作所ブースの「次世代オフィス」コーナーに展示されるシン・クライアント「FLORA Se210」
写真1●日立製作所ブースの「次世代オフィス」コーナーに展示されるシン・クライアント「FLORA Se210」
ブース内にフリー・アドレス制のオフィスを模したセットを用意。シン・クライアントなどを体験できる。

 NGN時代の企業ネットワークを見通す運用管理技術も要注目だ。アラクサラネットワークスは,同社が提唱するネットワーク機器の連携技術「オープン・オートノミック・ネットワーキング」(OAN)を出展。夜間など無線LAN利用者が不在の時にPoE(power over ethernet)による給電を自動停止させるなど,運用管理負担の軽減に向けたソリューションを実演する。

HDのテレビ会議が本格化

 NGN向けアプリケーションでは,高品質のテレビ会議システムが数多く見られそうだ。HD画質で,参加者がその場にいるかのような臨場感を得られるシステムで,通信の安定性を売り物とするNGNのキラー・アプリケーションと見られている。

 ただ,HD対応のテレビ会議システムは昨年のNET&COM 2006にも出展されており,もはや珍しくない。そこでベンダー各社は,他製品を組み合わせたソリューションによる付加価値を強調する。

 例えばプリンストンテクノロジーは,テレビ会議システム最大手の米ポリコム製HD対応テレビ会議システム「Polycom HDX 9000」シリーズを国内で初展示(写真2)。高音質な音声会議を実現するエコー・キャンセラーなどと組み合わせた大規模なデモを展開する。目を引くのは,背景画面に話者を埋め込んで表示するクロマキー技術を使った「People On Content」機能。社内外へのプレゼンテーションに威力を発揮しそうだ。

写真2●プリンストンテクノロジーが出展するポリコム製HD対応テレビ会議システム「Polycom HDX 9000」
写真2●プリンストンテクノロジーが出展するポリコム製HD対応テレビ会議システム「Polycom HDX 9000」

 日立ハイテクノロジーズも昨年デビューした米ライフサイズ・コミュニケーションズ製HD対応テレビ会議システム「LifeSizeRoom」シリーズを引き続き出展。今年は,英コーディアン製の多地点接続装置「MCU4500」シリーズと組み合わせた海外とのライブ中継を実施する。

アッカのブースはWiMAX一色に

 もう一つのトピックであるモバイル関連の目玉は,会場内に実機を置いて実施するWiMAXの体験デモ。また,NGNやWiMAXといった「新顔」を横目に,着々と成熟度を高めている無線LAN関連の製品・サービスも顔をそろえる。

 WiMAXは,NGNと並ぶ2007年のキーワード。米国など海外では既に利用が始まっており,国内では2007年夏ころ総務省による免許の付与が始まる見通しである。

 そのWiMAXによる無線ブロードバンド・サービスの提供に名乗りを上げたアッカ・ネットワークスは今回,ブースをWiMAX一色に染める。具体的には,ブース内に仏アルカテル・ルーセント製のWiMAX基地局を設置(写真3)。WiMAXカードを装着したノート・パソコンを用意し,Webブラウジングやソフトフォンによる音声通話を来場者が体験できるようにする。

写真3●ブース内にWiMAX基地局を設置するアッカ・ネットワークス
写真3●ブース内にWiMAX基地局を設置するアッカ・ネットワークス
WiMAXによるインターネット利用を実体験できる環境をブース内に構築する。

10万円台からのFMCパッケージ登場

写真4●Asterisk製品を展開するモバイル・テクニカが新無線IP電話端末「Mobby Talk 2」(仮称)を参考出品
写真4●Asterisk製品を展開するモバイル・テクニカが新無線IP電話端末「Mobby Talk 2」(仮称)を参考出品
インスタント・メッセージとプレゼンス(在席確認)の機能を搭載。

 無線LAN製品として目新しいのは,オープンソースのIP電話サーバー・ソフト「Asterisk」を推すモバイル・テクニカのソリューション。無線IP電話端末にインスタント・メッセージとプレゼンス(在席確認)の機能を搭載した「Mobby Talk 2」(仮称)を参考展示する(写真4)。

 無線LANと第3世代携帯電話の両方を搭載したデュアル端末のソリューションも出展する。Asterisk採用のIP-PBX製品とデュアル端末を組み合わせた「FMCパッケージ」がそれ。インターナショナルシステムリサーチのWindows Mobile対応ソフトフォン「PPPhone」とAsteriskを連携させる。端末はNTTドコモとソフトバンクモバイルが採用している台湾HTC製のWindows Mobile搭載機だ。

 無線LANの構築を支援するツールも登場する。モバイル・セントレックスなどでは,無線LANによる通信の安定性が重要なポイント。例えば東陽テクニカは無線LANアクセス・ポイントの配置を最適化するためのサーベイ・ツールの新版を国内で初披露する(写真5)。

 このほかセキュリティ機器を中心に扱うセキュリティ・ゾーンでは,NTTアドバンステクノロジがマルチキャスト非対応のIP網で多地点に効率よく動画を配信する「LiveSpark」を出展。通信と放送の融合を加速する技術を垣間見ることができる。


写真5●東陽テクニカは無線LANアクセス・ポイントの電波強度を可視化するツール「AirMagnet Survey Pro 4.0 日本語版」を披露
写真5●東陽テクニカは無線LANアクセス・ポイントの電波強度を可視化するツール「AirMagnet Survey Pro 4.0 日本語版」を披露
別売の「AirMagnet Spectrum Analyzer」と連動して電子レンジなど干渉源の解析・一覧が可能になる。
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