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 BCC Developerは,ボーランドが無償配布しているC/C++コンパイラ「Borland C++ Compiler 5.5(BCC)」と組み合わせて利用するC/C++用の統合開発環境(IDE)です。BCC Developerを使うメリットは,ソースコードを書き,コンパイル,実行するという一連の作業が,BCC単体を使う場合に比べて大幅に楽にできることです。

 BCC単体ではコンパイラを起動するにはその都度コマンドを入力する必要があり,ソースコードを書くためのテキスト・エディタなども別途用意する必要があります。BCC Developerはテキスト・エディタを内蔵し,コンパイラの起動やコンパイラが生成した実行ファイルの起動などもメニューやキーボード・ショートカットで操作できます。

 BCC Developerのテキスト・エディタは,C/C++のキーワードを自動的に色分け表示したり,中カッコが入力されると自動的に字下げ(インデント)を行うなど,C/C++プログラミングに特化した機能を持っています。「とりあえずメモ帳でソースコードを書いて勉強している」という人には,このエディタを使うだけでも,ソースコードを間違いなく入力する助けになるでしょう。逆に,すでに好みのテキスト・エディタを使っていて変更したくないという場合は,内蔵エディタを使わずに任意のエディタで編集するように設定できます。

 アプリケーションをプロジェクト単位で管理する機能もあります。複数のソース・ファイルやヘッダー・ファイルで1本のアプリケーションを構成するようになると,ファイル管理の手間が煩雑になります。BCC Developerでは,構成ファイルをまとめて「プロジェクト」として管理できるため,プロジェクトを開けばそのプロジェクトに含まれるすべてのファイルが読み込まれます。

 プロジェクト作成の際には,プロジェクトに含まれるファイルの依存関係を記述した「makefile(メイクファイル)」も自動で生成してくれます。このため,ソースコードの一部だけを書き換えたとき,メニューから[メイク]を選ぶだけで,必要最小限の再コンパイル処理だけで実行ファイルを得ることができます。

 近ごろは,Windowsアプリケーションのビジュアル開発に対応した,重装備のIDEが無償で手に入ります。しかし,Windows固有の機能を利用しない場合には,そのようなIDEは必須ではありません。むしろ,非力なパソコンでも軽快に動作するBCCとBCC Developerの組み合わせは,プログラミングを学ぶのに最適の組み合わせと言えるかもしれません。

図1●BCC Developerのユーザー・インタフェース。プロジェクトに含まれるファイルはまとめて開かれ,タブで切り替えて編集できる
図1●BCC Developerのユーザー・インタフェース。プロジェクトに含まれるファイルはまとめて開かれ,タブで切り替えて編集できる
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BCC Developer
ジャンル:開発環境
開発:Jm氏
URL:http://www.hi-ho.ne.jp/jun_miura/bccdev.htm