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 Application Service Providerの略。アプリケーション・ソフトを販売するのではなく、インターネットを介してユーザーに“時間貸し”で利用させるサービス事業者を指す。

 インターネットの普及にともなって1999年ころからサービスの提供が本格化した。大手メーカーや大手システム・インテグレータのほか、パッケージ(統合業務パッケージ)ベンダーISP(インターネット接続業者)もASP事業に参入した。主要なターゲットと目されていたのは中小企業である。自社でシステムを導入するよりも低価格で、ソフトを利用できるようになるからだ。

 ASPでは、アプリケーションはASP側のデータセンターに置く。アプリケーション・ソフトに対して、単位時間当たりの料金やユーザー数による料金を決めてサービスを提供する。ここでいうユーザーとは、システムを直接操作する担当者を指す場合と、システムが管理対象にする従業員数を指す場合がある。

 実際には、ASPの利用は思ったほど広がらなかった。サービス開始当初は、ネットワークの帯域幅が十分でないなどして使い勝手がよくなかったからである。またアプリケーションのカスタマイズが困難で、企業のニーズを十分に反映できなかったことも普及しなかった理由の一つだと考えられる。SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)は、ASPの課題をかなりの程度まで解決している。