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写真●FPTコーポレーションのチュオン・ザー・ビン社長兼CEO
写真●FPTコーポレーションのチュオン・ザー・ビン社長兼CEO

 ベトナムで2007年1月に開校した「FPT大学」は、日本市場向けのエリート技術者を育成する。設立したのは最大手のシステム・インテグレータ、FPTソフトウェアの親会社であるFPTコーポレーション。FPT大学でどのような技術者を育成しようと考えているのか。FPTコーポレーションのチュオン・ザー・ビン社長兼CEO(最高経営責任者)に聞いた。

FPT大学が育成を目指す理想の学生像は。

 ITと日本語はもちろん、技術者として成功できるための人格形成がしっかりした学生を育成したい。具体的には、常に学び続ける力、チームワーク力、困難に立ち向かいそれを乗り越える力を身に付けてもらいたい。技術の進化が早いIT業界で生きる技術者は、最先端の技術動向を常に学び続けなければならないからだ。

どうすればそのような学生を育成できるか。

 実践力の習得を重視するカリキュラムを作った。講師が一方的に話し、生徒がノートを取る受け身型にはしない。「このようなソフトを作りなさい」といった課題を出し、それには「この理論を使うべき」、「注意点はここ」とヒントを与えるだけだ。あとは学生が自分で手を動かし、頭を使ってソフトを開発する。グループでこなす課題や、企業での実際のシステム開発プロジェクトに参加する機会も用意するつもりだ。

 企業が自前で作った大学だけに、FPTソフトのプロジェクトを使えば、実習の材料には事欠かない。実践力を磨くための授業数は他大学の3倍。宿題も多くなる。遊ぶ時間はほとんどないだろう。そうして“勤勉”な技術者を育て上げる。1期生が卒業する4年後を楽しみにしていてほしい。

卒業生はFPTソフトウェアに就職しなければならないのか。

 そうではない。就職先を選ぶのは学生の自由だ。もちろん我々は、卒業生にはFPTに就職してもらい、一緒に働いていきたいと考えている。

時間を費用をかけて育てた優秀な技術者が競合他社に行ってしまってもいいのか。

 構わない。最大手として、当社にはベトナムのソフト/情報サービス産業全体を発展させる義務があると考えているからだ。政府も同産業の将来に期待している。グェン・タン・ズン首相も、IT産業に強い関心を示しており、自ら政策決定などに直接関与している。産官が協力しながら、ベトナムのソフト/情報サービス業界を盛り上げていきたい。