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 2006年3月、高校生が動いた反雇用法デモはフランス国内の政治地図を変えた。物言う逞しい若者のデモは先頭のトラックでサンバを奏でたり、報道とはちがうリラックスした姿もあった。デモ支援の市民は歩道に陣取るが、その中に1人の男が異彩を放っていた。ブレードローラーを履いて、手に1輪車のスケートドライブ(SKATEDRIVE)を握っている。フランスで商品化されたばかりの1輪車をプロのスケータが試したところ、下り坂での安定走行にブレーキが効果的だった、と評判は高く、瞬く間にジュニア、シニア向け、色違いなどが開発された。

写真1●デモ支援の男性か?スケートドライブを手にしたブレードローラー出勤姿
写真1●デモ支援の男性か?スケートドライブを手にしたブレードローラー出勤姿

 手荷物を手に持つよりリュックサックに、それよりも荷物専用の車があってもいいとブレードローラーが呼んだアクセサリーだ。サラリーマンの出勤には、アタッシェケースと水筒と荷物を積み、大きな荷台をつけて配達にも、と実用的な用途さえある。ブレードローラー用を履いたままの速度で散歩したい親のために3輪乳母車が誕生したように、遊びが遊びを呼ぶデザインの連鎖には終わりはない。