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 ドラエモンの「どこでもドア」は憧れのドア。それに似てフランス人の頭には「どこでも展覧会」というドアがあるようだ。たとえ壁面がなくても、屋根がなくても見ごたえのある会場に仕上げる。フランス上院は管理するルクセンブルグ公園の柵を展示場に変えた。書籍の量販店フナック(FNAC)所有の4000点の写真コレクションから1903年から2004年まで、世界の一瞬の出来事を写した90点を選んで。

写真1●展示は2003年に始まる。世紀の写真展は2004年9月から11月。夜間照明つき。スポンサーはキヤノン
写真1●展示は2003年に始まる。世紀の写真展は2004年9月から11月。夜間照明つき。スポンサーはキヤノン

 ロバート・キャパ、カルチエ・ブレッソンは当然として、無名の写真家の作品も加えて展示はおよそ150メートル続き、一歩一歩時代を蘇らせる。新聞や雑誌で見慣れた場面でも、拡大されて時系列に並んで初めて発見する事もある。銃口に向けられたベトナム戦争反対の花がデージーだったとは。

 「世界の人が集まるパリで、世界が分かる展示を若い世代に見てほしい」と主催者の上院議長は語る。日本の参議院だったらどこでどんな文化事業が企画できるだろうか。