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 誰とどこで、予算は、とバカンスのたびに頭をかかえるサラリーマンもいるが、フランス人経営者には1ヶ月間店を閉める勇気がある。多くの店はウインドーに白い紙を貼り、再開は何日というメッセージを残すだけ。ところが花屋の店主は閉店時にも通行人を楽しませる作戦にでた。サンサンと陽の光を浴びて浜辺に寝そべる蝋燭型の色鮮やかなバカンス人形を並べ、私達は8月29日に『日焼けして元気でまたお目にかかりますと』とメッセージを紙に印して、ウインドーに飾った。

写真1●花屋の店頭。蝋燭のデザインも店主の言葉もユーモアに溢れて
写真1●花屋の店頭。蝋燭のデザインも店主の言葉もユーモアに溢れて

 本当に花屋の店主が浜辺でバカンスを過ごしたかどうかは分からない。だが沢山の休暇中の店がシャッターを下ろしたままでは街が死ぬ。店を閉めても街の華やぎを残すにはウインドーショッピングが楽しめる工夫をすればいい。廃虚のような地方都市の目抜きの「シャッター通り」。その寂しさを払拭するにはたとえ開店とまではいかなくても、とりあえずバカンス中のパリの店主の「日焼け蝋燭人形」的ユーモアをまねるのもいい。