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 ブランクーシの彫刻にヒントを得た作品をスタルクがデザインして消費者に歓迎されて以来、目まぐるしい歯ブラシのデザイン競争が続いている。サノフィーサンテ・ラボ(sanof-santelabo)社の新製品、オルトドンティック(ORTHODONTIK)は、ブラシの角度が適正でバクテリアを除去するのに都合が良い、と言うが、その革新的な試みは持ちやすさとブラシカバーが一体にデザインされているところだ。カバーを90度起して、中心を回転させ、さらに90度倒して把手にかぶせる。すると掌にぴったり納まり、しっかり握れる歯ブラシが完成。

 歯ブラシはどんな角度でも無理なく動かしやすいことが肝心の道具だ。半透明のカバーの有機的な形が、どんな角度でもそのまま掌の窪みに落ち着くことにも驚嘆。デザイナーは掌の窪からデザインをはじめ、その膨らみが落ちこぼれないブラシカバーになる、とアイディアを膨らませたにちがいない。形態の遊びだけが命のデザインが多い中で、久しぶりに「握りやすさ」の発見から生まれたデザインを見た。