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 インディーズゼロは,ニンテンドーDS(任天堂)などの携帯ゲーム機用のゲームソフトを中心に開発を行っている,ゲームソフト開発会社です。オフィスは,緑の豊富な井の頭公園や,オシャレなお店でにぎわう吉祥寺にあり,スタッフ数は現在22名。「千年家族」や「しゃべる!DSお料理ナビ」といった一風変わったタイプのゲームソフトの開発を得意としています。

 連載第3回のテーマは,「ゲーム・プログラマはこんな人」です。前回までに登場したプログラマ3人に,仕事や日常生活について深く聞いてみました。あなたが抱いているゲーム・プログラマのイメージに近いでしょうか,それともかけ離れているでしょうか。

◆プログラマ「EVIAN」に聞きました

──ゲーム会社に就職して以降,ゲームをプレイする時間は増えてる? 減ってる?

 減っています,特に休日はほとんどゲームで遊ばなくなりました。とはいえ,ゲーム会社に就職したからというわけではなく,就職して学生から社会人になって,自由に使える時間が減ったからだと思います。

──1年間で,何本くらいゲームソフトを買いますか?

 6本~8本くらいでしょうか,月1本までは買ってないです。その中でクリアまで遊ぶのが半分くらい,残りはソフトの内容が把握できた段階で辞めてしまうことが多いでしょうか。ただ,ほかにパッケージソフト以外のゲームも結構やってます。

──ゲーム以外の趣味はありますか?

 へヴィ・メタル系の音楽が好きで,年に3,4回はライブに行っています。解る人向けになって申し訳ないですが,CHILDREN OF BODOMやSOILWORK,KILLSWITCH ENGAGEといったバンドを愛聴しております。

──ゲーム会社に就職すると決めたとき,家族や友人の反応はどうだった?

 親は,半分あきれながら私の好きにさせてくれました。コンピュータというモノが解らない古いタイプの人間ですが,親の無理解が子供の志向・適性の邪魔になってはいけない,という教育方針だったと語ってくれたことがあります。

 自分が学生時代から言い続けていたせいもあって,友人は「やっぱりな」という反応が多いですね。

──自分たちが作ったゲームを,家族や友人にプレイしてもらったりしてる?

 何人かの友人には遊んでもらえているようです,素直にほめてもらえるのでうれしいですね。厳しい意見は探せばいくらでも出てくるので,友人にはなるべくほめてもらおうと思ってます。

 家族には,私以外にゲームをする人間がいないです。

──普段,会社へ行くときの服装は?

 カジュアルです。スーツが似合わない男になっていくのはちょっと残念な気もします。シャツにジーンズという格好のときが多いですが,お客様とお会いするときなどは,できる範囲でちょっと気を使った服装をするようにしています。

──視力はいくつですか? ゲーム開発の仕事をするようになって,視力が落ちたりしましたか?

 しっかりとは測っていませんが,やはり視力は明らかに落ちました。まだ日常生活では眼鏡を必要としていないですが,最近は遠くの物を見るのに苦労します。

──イヌ派ですか? ネコ派ですか?

 イヌ派です,ネコっぽい気まぐれや感情の起伏が苦手ですね。少なくとも自分はあまりそういうのは表に出さないように心がけています。

──仕事へのこだわりを語ってください

 無理なことを把握すること。できないことはやらない,少なくともプログラマはそういう見地から物事を判断するべきだと思っています。ほかにこだわりというほどのこだわりは持っていないですね。

──ゲーム・プログラマになろうと思ったキッカケは?

 初めてテレビゲームというものに出会ったときが,5歳のときだったんじゃないかと思います。忘れもしない,セガ・マークIIIのアストロフラッシュでした。

 普段眺めているだけの画面の中の物を,自分の思い通りに動かせる仕掛けがある…と知ったことが自分の中でスゴイ衝撃だったのを覚えています。格好良い言い方をすれば,その時に初めて自分が自由にできる世界,というのを見つけたんだと思います。

 その経験が,自分を「運動が好きな子」「絵が好きな子」というのと同じように「ゲームが好きな子」にしたんだと思っています。

──仕事においての最終的な目標はありますか?

 これが最後の目標というものを定めてはいませんが,今は,古いと言われるジャンルのゲームをどうにかして蘇らせるようなことができれば,と考えています。

 シューティングやベルトロールアクションのような,自分が大好きだったゲームが,古いから通用しないとは思っていないので,なにか現代的な形で,それらのゲームの面白さをユーザーに伝えられるものを探したいと思っています。

──正直,自分を「ヲタク」だと思いますか?

 オタクという言葉の定義って難しいですよね,いくつかの観点で答えてみます。

 まず,インドア系の趣味にのめり込むタイプの人間か,ということであれば自分は間違いなくオタクだと思います。やっぱり,人より多くのゲームで遊んでいるし,アニメや特撮も好きです,仮面ライダーも見てます。

 次に,自分の趣味の話しか話題を持たないコミュニケーションが苦手な人間かというと,そんなことはないと思います。自分なりには,その時々に応じて場の雰囲気を読むことくらいは出来ているはずです。

 基本的には,趣味というのは自分の中で完結させておくべきものとして扱ってます。オタク的と言われるような,ヘタすると周囲を引かせてしまうような趣味ならば,なおのことひっそりと楽しむべきなのではないかと思います。

 最近の秋葉系のような,わかりやすいイメージやキャラクタを与えられてオーバーグラウンドな存在になっている雰囲気にはなじめません。

──健康にはどのぐらい気を遣ってますか?

 体重の維持には気を使ってますが,基本的にはあまり意識していないです。もともと体が丈夫なほうで病気に鈍感なのです。

 ですが,精神的に追い詰められて体調を崩してしまう人の話は知っていますし,そういうパターンが一番怖いと思うので,メンタル面でのコンディションには気をつけていますね。

──会社で忙しいときに実践している,気分転換の方法は?

 通称“ご馳走広場”という,社内のおやつ置き場があるんですが,そこに同僚と群がって漫画を読みながら雑談を交わしています。そこで軽い愚痴が飛び出すくらいの雰囲気が健全だと思います。

 最近,会社に大画面テレビがやってきたので,今後はそこがリフレッシュ空間として大活躍するかもしれません。

──他社が製作したゲームソフトをプレイする際に,注目して見る部分や技術などはありますか? また,それは自分の仕事に役立ちますか?

 やはり何かしらの技術を前面に打ち出しているソフトの場合,そこに注目はしますね。具体的な例で言うと,HDRや独自シェーダによる表現などは,純粋な技術の進歩として刺激を受けます。

 また,たとえ概要は知っていたとしても,それをゲームでどう活かすことができるのか,また商品レベルでどういう形にまとめたのか,ということは非常に勉強になります。

 ただ,そういう新技術は,自分たちが作っているソフトの立ち位置とは違う存在であることが多いので,自分の仕事に直接役立つということはほとんどありません。むしろ,どのゲームでも使われているような普遍的な処理のほうが,仕事上の参考になることは多いですね。

 カーソルの動き方とか,メニューの配置と機能などはいろいろなソフトを研究して,快適な環境で遊べるように心がけています。特に,任天堂さんが製作されるソフトは,ボタンを押したときの生理的な心地良さや,ちょっとした意外性でユーザーを喜ばせるようなひと工夫ということにすごく力を入れているのが解ります。

──最近,仕事で体験した一番印象深い出来事は?

 お料理ナビの開発終盤ですかね。仕事的にも一番辛い時期で,徹夜や深夜の帰宅が当たり前になっていました。突発的な修正なども発生して,いろいろなところでイライラすることは多かったと思います。

 でも,そういう状況の中でチームとして団結して,モチベーションを維持したまま完成までもっていけたことが良い成功体験になっていると思います。

──今後,ゲームはどのように変わっていくと思いますか?

 ソフトの内容が多様化してきて,一本のゲームですべてのユーザーに向けた発信というのは難しくなっていく…。すでに十分そういう状況なのでしょうが,この流れはいっそう進むのではないでしょうか。

 ニンテンドーDSのソフトが受け入れられた事実は,大規模化していく一方だった今までのゲームソフトに対して,小規模なソフトがある面ではアドバンテージを持つようになった,ととらえたいです。

 そういう意味で,今は,ゲームというものの進化のあり方が大きなターニングポイントを迎えているのだと思っています。

 これは予想というより願望ですが,今では絶滅扱いされてしまう旧来のゲームについても,製作規模と市場の釣り合いの取れた空間が生まれて欲しいです。

 そういう土壌の中から,旧スタイルのエッセンスを受け継いだ新しい何かが生まれ,それはひょっとしたらより多くの人に受け入れられる新たな遊びになる…といった流れが出来れば,それがゲームという文化の新陳代謝になるのではないかと考えています。

◆プログラマ「KAZ」に聞きました

──ゲーム会社に就職して以降,ゲームをプレイする時間は増えてる? 減ってる?

 減っていると思います。就職する前は学生だったので,自由に出来る時間が違うという実情もありますが…。

 短時間ですが,会社の同僚が買ったソフトを借りてプレイすることもあるため,実際にプレイしてみるソフトの数は増えたように思います。

──1年間で,何本くらいゲームソフトを買いますか?

 プレイステーションなどの据え置きハードのソフトを3本前後,ニンテンドーDSなどの携帯ハードのソフトを3本前後でしょうか。1年間で5本程度だと思います。

──ゲーム以外の趣味はありますか?

 春から秋にかけて,毎月1,2度ほど草野球に参加しています。普段はパソコンに向かっての作業がほとんどなので,青空の下で白球を追いかけて汗を流すのは気分転換には最適です。たまに張り切りすぎて,筋肉痛で仕事に差し支えることもありました。

 また,インドアな趣味としては映画鑑賞です。スケールの大きな大作洋画も好きですが,邦画も好きでよく観に行きます。

──ゲーム会社に就職すると決めたとき,家族や友人の反応はどうだった?

 就職するときには特に何も言われませんでした。ただ,両親からは専門学校への進学を相談したときには厳しい反応がありました。

 両親がゲームにあまり良い印象をもっていなかったことや,プログラマという職業がどういうものなのかがよくわかっていなかったためだと思います。いろいろと話し合い,結局は「本人が望むことだから」ということで承諾をもらいました。

──自分たちが作ったゲームを,家族や友人にプレイしてもらったりしてる?

 プレイしてもらっています。「しゃべる!DSお料理ナビ」は,両親からも好評を得ることが出来ました。

 友人などからは,RPGやアクションゲームを作ってくれとも言われます。

──普段,会社へ行くときの服装は?

 基本的に下はGパンで,上は季節に合わせてといった感じのラフな服装です。必要に応じてスーツも着ますが,そのような機会は1年間を通しても数回程度しかありません。

──視力はいくつですか? ゲーム開発の仕事をするようになって,視力が落ちたりしましたか?

 子供のころから悪かったので,現在は両目とも0.1以下だと思います。目を酷使しているという実感はあり,「しゃべる!DSお料理ナビ」を作っている間に,また悪くなったように思います。

──イヌ派ですか? ネコ派ですか?

 非常に難しいですが,ネコ派でしょうか。ちなみに自分は,柴犬っぽいと友人に言われます。

──仕事へのこだわりを語ってください

 仕様の理由(意図)を理解してから作りたい,ということです。

 プログラマだからといって,書いてある仕様をそのまま動くようにすれば良いとは思いません。決められた仕様には,それぞれ理由があるはずです。その理由を,仕様を決めた人と話し合い,疑問があるなら意見し,不明確なら考え直してもらうことも必要だと思います。

 話し合いの結果,納得できる理由が得られれば,自分がやろうとしている仕事に自信を持って取りかかることが出来ます。

 また,これは仕様に変更が入った場合も同様です。プログラマにとって,すでに動いているものを壊すのは,精神的にも作業時間的にも非常にダメージが大きい出来事ではないでしょうか。

 少なくとも自分にとっては,「変更になりました」の一言で納得できるほど簡単なことではありません。理由の不明確な仕様変更で,自分のやってきた仕事を無駄にはしたくないです。

──ゲーム・プログラマになろうと思ったキッカケは?

 自分がプログラムに初めて触ったのは中学生のころの授業だったと思います。その時はブロック崩しを作ったのですが,先生から渡された紙に書いてある英語をパソコンに入力しただけで,ちょっとしたゲームが作れたことに非常に興奮したのを覚えています(今考えると,自分が入力した部分がすべてではなく,極一部を入力しただけだったと思いますが…)。

 自分や友人達が夢中になっているゲームというものが,プログラムで動いていることを実感した瞬間でした。このころからただ漠然と「自分は将来,ゲーム・プログラマになるんだ」と思っていた…いや,思い込んでいたと思います。高校に入学し,卒業を控えてもその思い込みは消えることもなく,今に至っています。

──仕事においての最終的な目標はありますか?

 自分はどちらかというと今を全力で駆け抜けたいタイプなので,最終的な目標というのはありません。自分がかかわったゲームを遊んだ人たちが,楽しいと思ってもらえればそれでいいかなと思ってます。

──正直,自分を「ヲタク」だと思いますか?

 ここでいう「ヲタク」はどういう意味ででしょうか…。自分の周りには様々な分野の「ヲタク」が居ますが,その誰にも勝てる気はしません。ですので,自分のことを「ヲタク」だとは思えません。

──健康にはどのぐらい気を遣ってますか?

 朝に野菜ジュースを飲むようにしているのと,間食をしないようにしています。今のところ体調を大きく崩したことがなく,自分の体の頑丈さに驚かされるぐらいです。

──会社で忙しいときに実践している,気分転換の方法は?

 最近は,会社にあるWiiで「Wii Sports」をプレイしています。どの競技も10分ぐらいで遊べるので,気分転換には最適です。特にボクシングでKO勝ちした後などは,気持ちよく作業を再開できます。

──他社が製作したゲームソフトをプレイする際に,注目して見る部分や技術などはありますか? また,それは自分の仕事に役立ちますか?

 インディーズゼロでは,主にニンテンドーDSのソフトを開発しているので同ハードのソフトには注目しています。個人的に特に注目しているのは3Dを使ったソフトでしょうか。DSになり3Dが使えるようになったことで,ゲームとしての表現は広がったように思います。

 しかし,3Dを使うのにもいろいろなハードの制限があるため,思い通りに使いこなすのは難しいというのが実感です。ここでいう制限とは,表示できるポリゴン数や,データの読み込みにかかる時間,データを配置するメモリー領域といったものです。もちろん据え置きハードでもこれらの制限による問題はあるでしょうが,携帯ゲーム機のDSではより頭を抱える問題です。

 最近では,DSでも3Dを使った大作RPGソフトなども充実してきました。それらのソフトをプレイすることで,このような問題をどのように解決していているのかを考えることや,どの程度が限界なのかを把握することは,今後の仕事にも役立つと思います。

 実際に動いているソフトがあるわけですから,そこに近づけられるよう挑戦することはプログラマとしてのやりがいもあります。

 また,2Dでの開発を主体にしてきたインディーズゼロとしても,今後プログラマがこれらの技術を吸収し,ノウハウを蓄積していくことが会社として成長するために必要であるとも感じています。

──最近,仕事で体験したいちばん印象深い出来事は?

 プログラムの話ではないのですが,「しゃべる!DSお料理ナビ」が文化庁メディア芸術祭のエンターテインメント部門優秀賞をいただいたことです。自分たちが作ったモノが評価されたことは非常に嬉しく,光栄に思います。

──今後,ゲームはどのように変わっていくと思いますか?

 率直な意見としては,変わらないと思います。ただ,変わるとしたらゲームへの世間の目ではないでしょうか?

 ゲームに慣れ親しんできた世代の人達が大人になり,親になることで,これからは,もっと家庭の中にゲームというものが自然に入り込んでくるように思います。家庭の中に入るということは,より多くの人が触れる機会が増えるということです。

 その時,誰をターゲットにしたゲームを作るのかによって,内容は変わってきます。その内容によっては「ゲームは変わった」と思われるかもしれません。しかし,ゲームを中心とした空間や,プレイする人を楽しませたいという根本の部分は変わっていないはずです。

◆プログラマ「DRAGON」に聞きました

──ゲーム会社に就職して以降,ゲームをプレイする時間は増えてる? 減ってる?

 研究的な意味もありますが,趣味としてもゲームが以前より好きになり,今まで以上に遊んでいます。特に通勤時間が長いので,携帯ゲームは欠かせません。

──1年間で,何本くらいゲームソフトを買いますか?

 30本程買っています。少ない月でも,携帯ゲームと据え置き型ゲームを1本ずつは買います。

──ゲーム以外の趣味はありますか?

 主にインドアな趣味が多いのですが,最近熱中しているものはLEGOです。デザイナのようなセンスが無いので見た目が良くならずに苦労しています。しかし,関節構造や強度など,構造的な部分を考えながら,手を動かして物を作るのは,普段の仕事とは違ったもの作りの楽しみがあります。

──ゲーム会社に就職すると決めたとき,家族や友人の反応はどうだった?

 家族からは,収入や生活が安定しないのではないかと心配されました。

──自分たちが作ったゲームを,家族や友人にプレイしてもらったりしてる?

 両親はゲームをしないのですが,「しゃべる!DSお料理ナビ」をプレゼントした際には喜ばれました。時々使ってくれているようです。友人にわざわざ遊んでもらうようなことは,あまりありません。

──普段,会社へ行くときの服装は?

 だらしなくない程度の普段着です。服装については,ほとんどのゲーム会社は普段着のようです。

──視力はいくつですか? ゲーム開発の仕事をするようになって,視力が落ちたりしましたか?

 以前から視力は良くないほうで,眼鏡は欠かせません。しかし,就職してからは特に落ちていません。

──イヌ派ですか? ネコ派ですか?

 動物は好きですが,特にどちらに片寄っているというわけではありません。しかし,世話や構ってあげる時間をあまりとれないので,これから飼うとしたらネコを飼いたいと思っています。

──仕事へのこだわりを語ってください

 ほかのメンバーとの情報の共有をしっかりとすることです。例えば,デザイナにデータをお願いした場合,お互いの認識が違うと,予定と違う形式でデータが来てしまいます。また,仕様が確定していない部分を作るとき,変更がありそうな部分の認識が甘いと,それだけ後の作業に時間がかかります。

 このようなことが積み重なるとチーム全体の効率が悪くなります。基本的なことですが,事前になるべく情報を聞き出す,また,相手に伝わったかを確かめることには気をつけています。

──ゲーム・プログラマになろうと思ったキッカケは?

 コンピュータを操るプログラマがカッコイイと思って,プログラムの勉強をしてみたら何とかなりそうだという手ごたえを感じたことと,仕事にするならば好きなことをしたいという思いで,ゲーム・プログラマを選びました。

──仕事においての最終的な目標はありますか?

 できることならば,生涯ゲーム製作にかかわっていたいと思っています。ですので,最終的な目標はありません。

──正直,自分を「ヲタク」だと思いますか?

 ゲームばかりしているところなど,周りからはヲタクと見られていると思います。しかし,そういう意味では友人は皆ヲタクなので,私にはあまり実感がありません。

──健康にはどのぐらい気を遣ってますか?

 体力をつけるような特別なことはしていませんが,風邪だけはひかないように気をつけています。

──会社で忙しいときに実践している,気分転換の方法は?

 少し体を動かしたり,仕事以外のことを考えれば気がまぎれるので,席を立って休憩室で雑誌をめくったり,家電や玩具など,そのとき欲しいものをインターネットで調べたりしています。そのせいで,忙しくなると出費が増えます。

──他社が製作したゲームソフトをプレイする際に,注目して見る部分や技術などはありますか? また,それは自分の仕事に役立ちますか?

 3Dであればエフェクトの表現方法や,リソースの割り振りなどを見ています。リソースの割り振りは,見た目・処理・ロードの時間・回数などに影響するため,どのようなところでバランスを取っているかを見ています。エフェクトは自分が作る場合に備えての勉強です。

 2DやニンテンドーDSであれば,ハードの機能や制限をどう利用して表現しているか…といったところに注目しています。特にDSの場合はハードの仕様がわかるので,内部の仕組みも想像して遊んでいます。

 また,普段ゲームに使われないような技術(例えば「しゃべる!DSお料理ナビ」では,音声合成や認識関連を使用しました)やアイディアが使われているソフトは,気になってつい買ってしまいます。

 基本的に,仕事に直接使うことが無いことでも,役に立たないことは無いと思っています。いつどんな技術が必要になるかはわからないので,必要なときに備えて技術を蓄積しておくことも,プログラマの仕事の一つではないかと思っています。

──最近,仕事で体験したいちばん印象深い出来事は?

 他社の方が集まった大規模な打ち上げに参加したことです。あらためて,1本のゲームを開発,販売することに,たくさんの人がかかわっていることを感じました。

──今後,ゲームはどのように変わっていくと思いますか?

 個人的には,携帯ゲーム機が主流になってくるのではないかと思っていたのですが,据え置き型でも各社それぞれの楽しみ方を提供してきて,どちらが中心とは言えない状況になってきたと思います。

 家にいながら友達と遊べるようになったりと,ゲームを遊ぶ環境自体も変わってきました。今後はほかの人のゲームに影響するゲームや,積極的にほかの人とつながるゲームなども増えてくるのではないでしょうか。