変わるテレビ
目次
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伝送設備規律の意見聴取で繰り広げられた民放連と委員会の前哨戦
情報通信審議会の「通信・放送の総合的な法体系に関する検討委員会」は2008年9月26日に第8回会合を開き,関係者からの意見聴取(ヒアリング)を行った。民放連は,伝送設備規律よりも法体系の基本的な考え方に問題があるとして,これまでの反対意見を主張した。
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衛星セーフティーネット対策,事業者選定を水面下で行う方針の総務省
BSを利用した地上デジタル放送の難視聴対策(衛星セーフティーネット対策)は,2010年3月末までに始まる。総務省は「今回は受付期間を公表して事業者を公募する予定はない」という。
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FM東京などが想定する2011年以降のマルチメディア放送の姿
地上アナログ放送の終了後に空くVHF帯の周波数を利用したマルチメディア放送の実現に向けて,エフエム東京の関係者が想定している事業像の一端を明らかにした。「ラジオ放送をデジタル化するだけでは,全国にインフラを整備する費用を回収するビジネスモデルが成立しないのではないか」という危機感に基づいて準備を進…
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第2段階に入った情報通信法の検討委員会,制度設計は可能なところから
情報通信法の制度設計の在り方を議論している情報通信審議会の「通信・放送の総合的な法体系に関する検討委員会」の検討作業が,第2段階に入った。制度の見直しに向けた検討課題(アジェンダ)案を作成し,2008年9月5日に開催される第7回会合で審議する。同日の会合でアジェンダを確定させ,今後の検討作業に優先…
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次期BSデジタル放送の基本的方針案に注文を付ける民放連の言い分
総務省が作成したBSデジタル放送の委託放送業務認定に関する基本的方針案に対して,日本民間放送連盟は“反対”の姿勢を示している。
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東経110度CSの「ダビング10」放送,3チャンネルが先行,他社も関心示す
2008年7月4日に,地上デジタル放送と無料のBSデジタル放送のコピー制御方式が「ダビング10」に移行したが,これ以外にも東経110度CS放送「e2 by スカパー!」の有料チャンネルのうち3チャンネルが同日にダビング10に移行した。
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BS放送のプラットフォーム事業者,現実解はスカイパーフェクトか
BSデジタル放送で有料放送を行うためには,顧客管理業務や料金徴収業務といったプラットフォーム業務が不可欠である。BSデジタル放送の新規チャンネル数は十数チャンネルになる見通しだ。ある衛星放送関係者は,「新たなプラットフォームを立ち上げても,これだけのチャンネル数では採算が合わないのではないか」と指…
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携帯端末向けマルチメディア放送,懇談会が打ち出した比較審査の行方
総務省の「携帯端末向けマルチメディア放送サービス等の在り方に関する懇談会」は2008年5月20日に,焦点になっていたVHF帯のハイバンドを利用する全国向け放送の技術方式を1本化しない考えを示した報告書案をまとめた。同時に2009年に予定する事業者認定で,比較審査を行う方針を打ち出した。
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区域外再送信の協議で互いに歩み寄った長野のCATV2社と民放キー局
長野県のケーブルテレビ(CATV)事業者と民放キー局の区域外再送信に関する協議が,最終合意に向けて大きく動き始めた。事業者間の話し合いで決着する見通しになり,テレビ松本とLCVは2008年4月8日に大臣裁定の申請を取り下げた。
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NHKの2008年度予算,成立の決め手になった民主党の方針変更
NHKの2008年度予算案(事業計画案と資金計画案を含む)が2008年3月31日に,参議院の総務委員会と本会議で承認されて成立した。ただし,衆参両院の総務委員会における審議では,インサイダー取引事件への対応など,NHKに対する厳しい意見が相次いだ。
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CATVの再送信に関する総務省研究会,視聴者利益に配慮した最終報告
ケーブルテレビ(CATV)による地上波放送の再送信の在り方を検討していた総務省の「有線放送による放送の再送信に関する研究会」は,2008年3月19日に最終報告書を公表した。
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2011年以降のBS放送,NHKのHDTVで2チャンネルは認められるか
総務省の「NHKの衛星放送の保有チャンネル数の在り方に関する研究会」の議論が大詰めを迎えた。2011年以降におけるNHKのBS放送のチャンネル数を決めるうえでの論点の整理と,報告書案の方向性についての議論が進んでいる。
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ロッテ戦を生中継するWHC,これまでにない演出を目指し球団と関係強化へ
BSデジタル放送のチャンネル「TwellV」(トゥエルビ)に野球中継が加わることになった。同チャンネルを運営するワールド・ハイビジョン・チャンネル(WHC)は2008年3月28日に,プロ野球・千葉ロッテマリーンズ戦の生中継を開始する。球場のハイビジョンカメラで撮影した映像を自社の放送センター経由で視…
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次期放送衛星の暫定仕様案,デジタル家電の進化を追いかける
情報通信審議会情報通信技術分科会の放送システム委員会は,2011年以降の運用を想定した次期放送衛星(BS)の暫定仕様の作成を進めている。提出された中間報告の仕様案を見ると,大きく二つの特徴があるといえそうだ。一つは,欧州のデジタル放送の標準化団体であるDVBがまとめた衛星デジタル放送の仕様「DVB…
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NGNによる地上デジタルIP再送信,3月に始まっても一部課題を積み残し
NTTグループの次世代ネットワーク(NGN)を使った地上デジタルテレビ放送の同時再送信の実現に向けた準備が佳境に入った。既に同サービスの提供主体となる有線役務利用放送事業者のアイキャストに対して,NHKと地上波民放事業者で組織する「地上デジタル放送補完再送信審査会」が技術条件などに関する提出書類を…
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放送用ビデオカメラ3社のテープレスシステム,ローエンドもメモリー録画に対応
放送用ビデオカメラを手がける主要3社から,テープレスのシステムが出そろった。2007年11月20~22日に千葉市の幕張メッセで開催された「2007年国際放送機器展」(InterBEE 2007)では,松下電器産業とソニーに続き,池上通信機からフラッシュメモリーに録画する放送用映像制作・編集システム…
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スカイパーフェクTV!のHDTV計画,放送事業者が抱える期待と不安
スカイパーフェクト・コミュニケーションズは2007年11月15日,東経124・128度CS放送「スカイパーフェクTV!」で放送を行っている事業者を対象にした,ハイビジョン(HDTV)放送の導入スケジュール説明会を行った。
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「苦しくても“安売り”はしない」,番組訴求の戦略を貫くWOWOWの意地
WOWOWの累積加入者数が,2007年10月に3カ月ぶりで減少した。同社の和崎信哉社長は11月の定例会見で,「今年10月の解約者数は例年並みだったが,新規加入者の獲得は不振だった。それでも,視聴料を安くする価格訴求の営業は行わず,番組内容を訴求する営業手法を維持した」と述べた。
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使いやすさで競うテレビ向けネットサービス,パソコンとの違いに試行錯誤
テレビ向けにインターネット経由で映像や情報を配信するポータルサービスの間で,使いやすさを追求するためのユーザーインタフェース(UI)の改良が相次いでいる。
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CATV再送信制度の見直し作業が始動,「区域外」や大臣裁定の扱いが俎上に
ケーブルテレビ(CATV)事業者による地上波放送の再送信制度の見直し作業が始まった。総務省が2007年10月5日に立ち上げた「有線放送による放送の再送信に関する研究会」において,再送信制度に関する現状の問題点を洗い出し,その解決策を検討する。
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