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 正解は3です。

 この問題は,契約の形態に関する問題です。PMBOKガイドでは,購入・取得計画プロセスの項に説明があります(227ページ)。

 契約の形態は大きく分けると以下の3つに分類されます。

◆定額契約
・購入者の支払額は一定であるため,コスト超過に対する購入者のリスクは一番低い
・作業内容については,契約の段階で明確に定義しておく必要がある

◆実費償還契約
・購入者の支払額は実コストに納入者の利益を上乗せした金額になる
・納入者は,実コストが必ず償還されるので,コスト削減のモチベーションが働きにくい
・作業内容が明確でない場合に利用される

◆タイム・アンド・マテリアル契約
・定額契約と実費償還契約の両者の特徴を併せ持つ
・時間当たりの単価などを,あらかじめ取り決めておく(定額契約の特徴)
・購入者は,購入にかかる費用の総額は定めていないので,作業量が増えれば支払額も増加する(実費償還契約の特徴)

 次に今回の問題の検討に移ります。

 問題文中に「どの程度の作業ボリュームになるかが不明」とありますので,実費償還契約が適当であることが分かります。実費償還契約には,コスト・プラス・フィー契約(CPF契約),コスト・プラス固定フィー契約(CPFF契約),コスト・プラス・インセンティブ・フィー契約(CPIF)があります。

 これらの契約タイプの特徴は,下記のとおりです。

◆コスト・プラス・フィー契約
・実コストに対して一定比率のフィーが納入者に支払われる
・納入者はコスト削減の意欲がわきにくい

◆コスト・プラス固定フィー契約
・実コストの額にかかわらず,一定額のフィーが支払われる
・納入者はコスト・プラス・インセンティブ・フィー契約に比べるとコスト削減の意欲がわきにくい

◆コスト・プラス・インセンティブ・フィー契約
・目標のコストに対し,目標のフィーが定められ,コストの削減額に応じてインセンティブが支払われる
・納入者はコスト削減の意欲を持ちやすい

 以上の特徴を踏まえ,もっともコスト削減の意欲を持つコスト・プラス・インセンティブ・フィー契約が適当であると考えられます。従って,正解は3となります。