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写真 「G-BOOK mx」を搭載したカーナビシステム
写真 「G-BOOK mx」を搭載したカーナビシステム
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 トヨタ自動車は2007年4月10日,新たに開発したテレマティクスサービス「G-BOOK mX」に対応したカーナビゲーションシステム(写真)を,5月以降に発売する新型車に順次搭載すると発表した。無線通信ネットワーク経由で自動車に様々な情報を配信するテレマティクスサービス「G-BOOK」をトヨタは2002年10月に開始し,2005年10月からは現行サービス「G-BOOKα」を提供している。今回の新サービスについてトヨタの豊田章男副社長は4月10日の会見で,「ドライバーの命を守る安心・安全の追求に加えて,利便性の向上を狙ったわが社のテレマティクスサービスの集大成になる」と述べた。

地図データの更新など四つの新サービスを追加

 G-BOOK mXのポイントは,現行サービスに四つの新サービスを追加したことである。具体的には,(1)地図データの更新サービス「マップオンデマンド」,(2)プローブコミュニケーション交通情報提供,(3)ワイヤレス音楽再生,(4)Webオンデマンド──である。このうち最大の売り物が,地図データの更新サービスだ。全国の高速道路・有料道路や自宅と目的地周辺の一般道路のカーナビ上の地図を,無線ネットワーク経由で最新データに更新するものである。現在カーナビの地図データを更新するには,1年に2回発売されるメディアを購入して自分で書き換えるか,カーショップに持ち込んで書き換えてもらうしかない。そのため,3年以内に地図データを更新するユーザーは20%にすぎないという。これに対して今回の新サービスでは,高速道路や有料道路が新たに開通してから約7日後にデータを更新できるという。

 プローブコミュニケーション交通情報の提供は,G-BOOK mX対応のカーナビを搭載した自動車から収集した速度や位置情報などの走行データを基に独自の交通情報を作成し,渋滞回避ルートなどを案内するサービスである。10mごとの走行データを5分間隔で収集するため,VICSシステムよりもキメ細かな情報が提供できる。

 ワイヤレス音楽再生は,短距離無線通信方式「Bluetooth」のAV(音響・映像)接続機能(AVプロファイル)を利用して,携帯電話機などに蓄積した音楽をカーオーディオで再生できるサービスだ。FM波を利用した現行のシステムに比べて高音質の再生が可能になる。

 こうした新サービスに対応するカーナビは,接続方法によって2機種ある。ユーザー自身の携帯電話機を利用するG-BOOK mXと,DCMという車載型通信端末を利用する同Proである。いずれも,KDDIの第3世代移動通信(3G)システムのネットワークを利用して情報をやり取りするが,ユーザー自身の携帯電話機を使う場合は,サービス利用料が無料になる(パケット通信料はユーザーが負担)。DCMを利用するとパケット通信料は負担しなくて済むが,新車購入の翌年度から月額1000円のサービス利用料が必要になる(初年度は無料)。国内の新車販売は,ここ数年低迷している。そのテコ入れのためにも,新サービスを武器に,「自動車の利便性の向上に努めたい」(豊田副社長)という。