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 NTTグループが,NGNのフィールドトライアルを開始して,はや4カ月が経ちました。NGNは「next generation network」の略称で,次世代ネットワークと訳されます。IP(internet protocol)をベースにした,通信事業者の次世代のネットワークといった意味です。NTTグループは2006年12月にNGNのフィールドトライアルを始め,同時に「NOTE」(NGN Open Trial Exhibition)と呼ぶNGNのショールームを東京・大手町と大阪・梅田に開設し,公開しています(参考記事「【速報】NTTがNGNトライアルを開始,ショールームを一般公開」)。

 NGNは,要するに“次世代”のネットワークであり,その意味でまだほとんどのユーザーにとって“現実”のものではありません。限られたトライアル参加企業や一般モニターを除けば,今すぐにNGNの高速性や品質を確保するQoSなどの恩恵には与れないわけです。トライアル開始などのイベントがあれば,ITproを含めて各種メディアに「NGN」の文字が躍りますが,逆に言うと,日々NGNに関するニュースが飛び交うわけではないのも事実です。なんといっても“次世代”だからです。

 そんな状況ですから,NGNへの盛り上がりは「これからのこと」だと勝手に想像していました。ところが,先日のニュースを見て,認識を新たにしました。そのニュースとは,「NTT,NGNトライアルショールームを自由に見られる“特別観覧”を実施」です。冒頭でご紹介した,大手町のNOTEを自由に見られることがニュースになっていたのです。

 NOTEを自由に見られる特別参観は,5月29日~31日に開催されます。“自由”と言っても,予約が必要で,本稿を書いている4月24日の午後時点で,すでに各日のお昼休みの時間帯に若干空きがあるぐらいです。この記事の掲載日には,もう満員御礼になっているかもしれません。

 というのは,この特別参観自体が,大手町のNOTEが毎月の通常予約では見学者をさばききれないことから実施されるものだからです。NOTEの通常予約の見学者は,3月末までの約3カ月で大手町と梅田を合わせて7300人に上っていますが,説明員が付きっきりで解説する形式のため,多くの見学者を受け入れられず,毎月すぐに予約が埋まってしまうそうです。それで,“自由に”見学できる今回の特別参観で,多くの方にNOTEを見てもらおうということになったのです。

 NGNのショールームが,テーマパークの人気アトラクションのように,予約で待ち行列になっているなんて,当事者の方々には大変申し訳ないですが,私は想像もしていませんでした。NOTEの見学者が多いことが世の中の関心の度合いを直接示しているとは言えませんが,少なくとも相関関係はあるでしょう。NGNに興味を持つ企業や人は,少なくとも私の想像よりはるかに多いようです。早ければ今年度にも本サービスの提供にステージを移す計画のNGNは,すでに特別なものではなく,どうビジネスに生かすかをしっかり考える段階に来ていると改めて考えさせられたニュースの一コマでした。