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 大容量化と低価格化が進むメモリを利用して、データベースの処理速度を大幅に改善したのが「メモリデータベース」と呼ばれる製品群だ。Kairos(カイロス)は韓国のリアルタイムテックが開発したメモリデータベースで、シアンス・アールが日本語版を販売。導入事例では約20倍の高速化を実現したとの報告もある。

 通常、コンピューターは中央処理装置(CPU)がハードディスクに保存しているデータをメモリに読み込んで処理を行う(図1)。OracleやMicrosoft SQL Serverのような従来型のデータベースもこのような動作を行っているため、ハードディスクとメモリ間のデータ転送に多くの時間が消費されている。また、効率的にハードディスクにデータを入出力するための複雑な仕組みが、CPUにかけている負担も少なくない。

 Kairosでは、処理の都度メモリに読み込むのをやめて、常時、データベース全体をメモリに読み込んでおくことで、これらの問題を解決した(図2)。理論的には簡単なように思いがちだが、データベース全体を読み込めるような大容量のメモリが開発されるまでは、実現が不可能だった技術だ。

 電源が切れてもデータを保持するハードディスクと異なり、メモリに読み込まれているデータは、電源が切れると消失してしまう。Kairos は万が一のアクシデントが起こってもデータを失わないように定期的なデータベースの保存と、処理の記録を残してハードディスクに保存するバックアッ プ機能を備えているので、直前の状態に回復することができる。もちろん、バックアップの必要がなければ、ハードディスクなしでの運用も可能だ。

図●Kairos
図●Kairos
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主な機能

1高速データベース
データベースをメモリ上に展開して、処理時間を短縮、CPU にかかる負担を軽減。頻繁に行われる参照や更新をスムーズに処理する。

2障害発生時のデータ復旧
定期的なデータベースの保存と、処理の記録を残すので、アクシデントが起こってもデータの復旧が可能。

3データベースの業界標準に準拠
既存のデータベースで利用していたアプリケーションを、そのまま利用できる。

4既存のデータベースとの連携
オプション製品の利用で、Oracle やMicrosoft SQL Serverなどのデータベースとのデータ同期が可能。