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写真1 インストールパッケージの選択画面
写真1 インストールパッケージの選択画面
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図1 含まれるパッチの一覧
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 Red Hat Enteprise Linux 5の登場から遅れること約1カ月,CentOS5が2007年4月上旬にリリースされた(関連記事「画面で見る最新Linux『CentOS 5』」を参照)。CentOS 4まではRed Hat Enterprise Linux(以下,RHEL)と内容構成およびインストール手順が非常によく似ていたが,CentOS 5からはインストール方法などが若干変更された。
 CentOS 4.4あるいはRHEL5と,CentOS 5に含まれるSambaの違いを解説する。

CentOS 4.4との違い

 CentOS 5の一つ前のバージョンであるCentOS 4.4に含まれるSambaは,RHELのsamba-3.0.10-1.4E.9がベースである。新版のCentOS 5では,RHELの3.0.23c-2がベースになっている。このため,ドメイン関係やWindowsとの認証の連携機能を中心に,Sambaの機能が大幅に変更されている。

 具体的には,ユーザー権利機能の強化(net rpc rights grant/revokeコマンドによる設定),非同期IOサポート,winbindの強化など,多くの機能が追加されている。しかし,ベースのSambaが3.0.23cなので,Windows Vistaへの対応は若干問題が出る可能性がある。

 ちなみに,Windows Vistaに関しては,2007年5月14日に公開された「3.0.25」で対応の強化が図られている。

 ベースのSambaのバージョンは変更されているものの,基本的にはパラメータの追加,機能の追加だけなので,SWATを始めとする使用方法はほとんど同じである。

 インストール方法と画面については,前版からかなり変わっている。「インストールパッケージの選択」(写真1,詳しくは,「インストール完全ガイド CentOS 5.0」を参照)は,カテゴリ単位で選択するように変更された。Samba導入時には,「Server」と「Server GUI」を選んでおけばよいだろう。

 統合デスクトップ環境でGNOMEを選んだ場合,CentOS 4.4と画面の差はほとんどない。メニューの構造が若干変わった程度だ。インストール時にSWATが入らない点も同じである。SWATは,CD-ROMからインストールする場合にはインストール用CDの5枚目に格納されている。

 ちなみに,CentOS 5のインストールDVD(i386版)は,日経Linux2007年6月号(5月8日発売)の付録DVD-ROMに収録されている。

RHEL5との違い

 CentOS 5はRHEL5をベースにしているので,SRPMレベルでは機能的な違いはない。しかし,RHEL5には,samba-3.0.23c-2.el5.2というモジュールがあり,これにはsamba-3.0.24で実装されたDoS攻撃に対応するパッチ(CVE-2007-0452)が含まれている。差異はその部分だけだ。

オリジナルのSamba3.0.23cとの違い

 オリジナルのSamba3.0.23cはtar形式で提供されている。しかし,CentOSではrpm形式で提供されている。そのため,specファイルや各種の起動スクリプト(/etc/init.d配下に置かれるファイル)が含まれるほか,いくつかパッチも含まれている。パッチは,ディレクトリの位置をオリジナルから変更するパッチや,本家に入っていない中で,有用なパッチが入っている(図1)。