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十一、RFP言いたい放題 取り放題

 化学メーカーの情報システム部門で課長をしています。昨年秋に、経理、生産管理など基幹システムの入れ替えに踏み切り、無事カットオーバーさせました。今は、落ち着いた状態ですが、この3月の決算を無事に乗り切れるか、少々不安もあります。

 基幹システム更新プロジェクトを振り返ってみますと、何といっても大きかったのは、IT投資が予想外に増えたことです。システムパートナーとして選んだベンダーに上流工程から依託したのですが、見積もりは前提条件付きであり、設計過程と仕様が固まった段階で、何度も追加費用を要求された結果、見積もり時と比べ50%程度の増額になってしまいました。他にも、納期が6カ月以上、延びたことによる増加もあります。

 反省点としては、RFP(見積り依頼書)に多くの内容を盛り込み過ぎた割に、肝心な機能要件が曖昧であったことが上げられます。一方、ベンダーもリスクヘッジ分を大きく見積もっただけでなく、前提条件を見直して要求仕様が膨らむごとに追加見積りを要求してきました。こちらの言いたい放題と、ベンダーの取り放題がもたらした結果ではないかと思っています。


(「経営とIT」川柳研究会 編)