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十四、団塊の 自慢話に 宝あり

 団塊の世代の一人です。「読者詠 経営とIT川柳」に投稿します。

 いよいよ2007年問題が始まる年度になりました。IT業界もご多分に漏れず、コンピュータ利用の黎明期から携わってきた団塊の世代が職場を去っていきます。

 いくらIT技術が進歩しても業務の本質は変わらないと思いますし、人間の本質も変わらないのではないでしょうか。IT業務は、なんだかんだ言ってもまだまだ労働集約的な仕事ですし、むしろ人間同士の能力の集合をどう引き出すかが大事だと思います。

 上流工程のシステムの設計手法などは普遍的なノウハウが生き続けています。黎明期に何も無かったところからシステムを作り上げた団塊の世代にこそ、本質的な解決手段や知恵が宿っています。若手や中堅の方々は、今のうちに積極的にベテランと会話をして、多少耳障りな自慢話は取捨選択しながら、職人技の伝授を受けるべきです。まさに「システム作りはもの作りに通ず」です。


(「経営とIT」川柳研究会 編)