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 Webサイト上にある記事の見出しや記事の要約などの一覧を作成するための、XML(拡張マークアップ言語)フォーマットの一つ。サイトの運営者は情報発信がしやすくなる。一方、利用者はRSSで記述したファイル(RSS文書)を取得すれば、サイト全体を参照しなくても、その概要を把握できる。 Rich Site SummaryまたはRDF(Resource Description Framework) Site Summaryの略。

 RSSは、旧ネットスケープ・コミュニケーションズが社内ポータル・サイトの記事配信用に、記事の見出しや、その記事のURL、要約、更新時刻、著作者などを記述するタグを定めたのが最初。1999年3月に「RSS0.9」として外部に公開した。
 その後、ネット上に日記を公開するブログ(WebLog)がRSSを採用したことで、急速に広がり始めた。現在は、Web関連の標準化団体W3Cが「RSS1.0」として規定している。しかしRSS1.0は同0.9と互換性がない。そこで互換性を重視するユーザー・コミュニティが規定する「RSS (Real Simple Syndication)2.0」もあり、一部に非互換性の問題も出ている。

 最近は、RSSで記述した文書を掲載するニュース・サイトやオンラインショップなどのWebサイトが増えている。大規模サイトやブログの急増で、検索エンジンを使っても各サイトの存在が埋もれるようになってきたためだ。
 サイト運営者はRSSを使って、記事の見出しや商品の売れ行きランキングなどだけでも見られるようにすることで、利用者がサイトを検索する手間を省き、サイトへのアクセス数増加を図れる。そのためRSSは、マーケティング・ツールとしても注目されている。例えば、オンライン書店のブックワンは、書籍の売り上げランキングや新着図書情報をRSS文書で提供する。

 RSS文書を読むためには、専用のリーダーが必要になる。ユーザー数を伸ばしているオープンソースのブラウザ「Firefox」や、携帯電話にも搭載される「Opera」などがRSSリーダー機能を標準装備するほか、「RSSバー for Internet Explorer」などIEにリーダー機能や追加するアドイン・ソフトもある。
 ほとんどのRSSリーダーは、定期的にWebサイトにアクセスしてRSS文書を取得する自動巡回機能を持っている。いちいち複数のサイトにアクセスし RSS文書をクリックしなくても、ニュースの見出しなどを見られる。人材情報サイトを運営するイー・マーキュリーが提供する独自のRSSリーダーは、業種や都市別に情報を絞り込む機能も持っている。
 RSSリーダーの自動巡回機能などの強化は、ネットワーク・トラフィックの増加という問題を生んでいる。すでに米国では、RSS文書に大量のアクセスがあるブログには、レンタル・サーバーの使用を断わるISP(インターネット・サービス・プロバイダ)も出始めている。