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 Webサイトに表示するコンテンツ(情報の中身)の登録から公開、更新までを、一貫して管理するためのソフト。大量あるいは更新頻度が高いコンテンツを複数の担当者が作成・更新したり、手順を役割分担したりする際に、Webサイト全体の整合性を保ちながら運用負荷を軽減できる。CMSは、 Contents Management Systemの頭文字の略。

 CMS は、コンテンツとWebサイトのデザインを別々に管理する。コンテンツの変更がデザインに影響しないし、逆にデザインを変更しても、コンテンツ自体を変更・修正する必要がない。実際のWebページは、「テンプレート(ひな型)」として保存するデザイン画面を介してコンテンツを見せて構成している。
 CMSを使用しないWebサイトは一般に、Webページを「HTML」を使ってコンテンツとデザインを記述し、一つのファイルとして管理している。そのため、コンテンツを修正する際にデザインを誤って変えてしまったり、コンテンツ作成者が勝手にデザインを変更したりできた。
 コンテンツとデザインを別々に管理するCMSは、それぞれの担当者に役割分担を促すことにもなる。結果、コンテンツ作成者は、その中身により集中することでコンテンツの正確さや新鮮さに集中できるし、運用担当者は、よりデザインや利用者の使い勝手に集中できることになる。
 そのため、コンテンツの登録/更新作業を軽減するいくつかの機能を持つ。(1)コンテンツ作成者に、コンテンツの改変権限を与える認証機能、(2)登録されたコンテンツを実際に公開するかどうかのを承認するためのワークフロー機能、(3)あらかじめ定めた公開日時や公開期限に沿ってコンテンツを自動的に公開したり非公開にしたりするために公開期限を設定する機能、などだ。ここ1年、急速に普及し始めたブログ(Web Log)も、こうしたCMSの機能によって実現されている。

 日本では2000年ぐらいからCMSソフトが販売されてきた。しかし、本格的な導入が始まったのは最近のことだ。Webサイトが単に大型化しただけでなく、グローバルに事業展開する企業を中心に企業ブランドを高めるためのWebサイト・デザインの統一や、生命保険業界や製薬業界などで販売店代理店支援といったBtoB(企業間)用途のWebサイト構築が始まっているからだ。
 いずれも、コンテンツの正確さや新鮮さに加え、サイトの利用しやすさ(ユーザビリティ)や身体障害者への配慮(アクセシビリティ)が求められることから、CMSへの期待が高まっている。実際、デザインを全社で統一するなど、Webに経営戦略的な意味を与えた企業ほど、CMSの導入効果を認めるという。
 CMSソフトには商用製品のほか、2003年ぐらいからオープンソースの利用が始まっている。「Ploneプローン」や「Xoopsズープス」、簡易 CMS機能を持つ「Zope」などがある。