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 エンタープライズ・アーキテクチャ(EA)」とは、ひと言で表現すると「経営環境が変わっても、柔軟に対応できるようにシステム構築・運用環境を整備しておく」というものだ。
 経営環境に柔軟に対応できるシステムを作るには、情報資源を有機的に連携できるような基盤を作ることが大前提。それには、経営環境に左右される部分と、変わらない部分を切り分けることが欠かせない。これを体系化したものがEAである。

 一般には、経営戦略に沿った事業構造を定義する「ビジネス・アーキテクチャ」と、ビジネス・アーキテクチャをITで実装するための「ITアーキテクチャ」に大きく分かれる。
 さらに、ITアーキテクチャのなかには (1) どのような情報をどういう形式で、どこの部署の責任で保有するのかを定義する「データ・アーキテクチャ」、(2) その情報をどの部署がどう活用するのかを定義する「アプリケーション・アーキテクチャ」、(3) 採用する技術を定義する「技術アーキテクチャ」の3つがある。これらが、EAの構成要素とされている。

 こうしたEAを、政府のシステム調達に適用しようという動きが出てきた。経済産業省の商務情報政策局が電子政府システムの調達と開発の合理化を狙って2002年6月に設置した「ITアソシエイト協議会」が、EAを最重要課題に位置付けたからだ。
 これを受け、2003 年7月に策定された「電子政府構築計画」でEAの採用がうたわれ、2003 年12月にはEA策定ガイドラインが公表された。具体的にはEAの策定や利用を担う「CIO補佐官」を各省庁に置く。
 また、経済産業省は2005年8月に「EAポータル」というEAの各種資料へのリンクをまとめたサイトを公開した。経済産業省が策定したさまざまな報告書も含まれている。