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 ソフトウエアを開発する組織の能力を定量的に表す指標がCMMI (Capability Maturity Models Integration)である。日本では、一般に「能力成熟度モデル統合」と訳されている。CMMIには、企業のソフトウエア開発に必要なプロセスのモデルが示されている。さらにそのプロセスに基づいた改善活動がどれだけ組織化されているかを客観的に評価できる。

 CMMI は、米国防総省が軍のシステム開発で利用するために、米カーネギーメロン大学ソフトウエア工学研究所(SEI)に要請して開発した指標「CMM」を拡張したもの。バージョン1.1は2001年12月に発表された。国内では情報処理推進機構が公式ドキュメントの翻訳に取り組んでいる。2004 年4月にバージョン1.1の翻訳を無償で公開。2005年7月には3日間の教育コースで使う「能力成熟度モデル統合(CMMI)1.1版入門 段階表現と連続表現」の翻訳も完了。日本語によるトレーニング・コースを可能にした。

 CMMIは、組織の能力を5段階で評価するのが基本であることなどCMMとよく似ている。ただし、その内容は多少異なっている。例えばCMMIでは対象分野が増えていたり、5段階評価よりももっと細かい連続的評価もできる。また、内容に新しい事例を多数盛り込んでいる。

 5段階のレベルは以下のように分かれている。成熟レベル1は、ソフト開発のプロセスが属人的で組織として管理していない「初期」状態。成熟レベル2は、基本的なプロジェクト管理を実施している「管理」状態。成熟レベル3は、開発プロセスが組織内で標準化された「定義」状態。この「定義」状態を定量的に管理し、開発にフィードバックする「定量管理」状態がレベル4。「定量管理」状態に対して、自発的にプロセスの改善などを実施するのがレベル5の「最適化」状態だ。