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 シン(Thin=薄い・やせた)・クライアントとは、機能をユーザー・インタフェースに限った端末のこと。ユーザーのキーボードやマウス操作を受け付け、その操作情報をネットワーク経由でサーバーに送る。実際のアプリケーションはサーバー側で稼働し、その処理結果の表示画面をサーバーから受け取って表示する。こうした仕組みは「サーバー・サイド・コンピューティング」とも呼ばれる。

 現在、シン・クライアントには大きく分けて3つの実現形態がある。(1)複数のシン・クライアント端末が1台のサーバーのアプリケーションを利用する形態、(2)シン・クライアント端末の代わりに複数のパソコンを使って1台のサーバーのアプリケーションを利用する構成、(3)シン・クライアント端末からセンターに設置したブレードPCを使う構成――である。

 (1)で使う専用のシン・クライアント端末は、ハード・ディスクやCD-ROM/Rなどを装備しない製品が多い。フラッシュ・メモリーに、マイクロソフトの組み込み用OS「Windows XP Embedded」などのOSを搭載する。

 Windows 環境で使うなら、Windowsサーバー側でWindowsターミナル・サービスを稼働させ、そこにシン・クライアントからRDP(Remote Desktop Protocol)やICA(Independent Computing Architecture)と呼ぶプロトコルでアクセスする格好になる。

 (2)は、(1)で使う専用のシン・クライアントの代わりにパソコンを使う構成だ。例えば、1世代古いパソコンにLinuxやMS-DOSを入れ、それをシン・クライアントに見立てて使う。(3)は(1)、(2)と異なり、1台のシン・クライアントがネットワーク経由で1台のマシン(ブレードPC)を専有して使う。したがって、今までのパソコンの使い勝手を変更することなくそのままシステムを移行できる。