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 企業間でやり取りする商品に無線ICタグを張り付け、互いに読み取ったデータを交換して業務効率化や精度向上を図る――。そうした企業間のICタグ活用に不可欠な標準規格が固まった。ICタグの国際標準化団体であるEPCグローバルが4月16日に標準化の完了を発表した「EPCIS(EPCインフォメーション・サービス)」規格である。

 EPCISは、ICタグを張り付けた商品の製造日や消費期限といった静的な情報と、商品の入荷や仕分けといった動的な情報を格納するデータベース。EPCグローバルは、このEPCISにアクセスするためのインタフェースを2種類標準化した。EPCISに情報を登録するための「EPCISキャプチャリング・インタフェース」と、EPCISを検索するための「EPCISクエリー・インタフェース」だ。後者を使って、企業間や部署間でデータを交換できる。

 EPCグローバルの規格を基にICタグの導入を目指している業界は、EPCISの規格が決まるのを待っていた。データの共有を進めるには、業界特有の業務プロセスに合わせてどんな手順で、どんなデータを交換するのかを具体的に決めていく必要がある。EPCISは、そうしたアクセス手順のインタフェースを決めるベースになるからだ。

 実はEPCISは当初、2006年中に標準化される予定だった。それが、4カ月以上遅れた。EPCIS関連のミドルウエアを開発するベンダーが、自社のソフトに規格を近づけようと綱引きしたことが原因とみられる。家電業界におけるICタグ導入を推進している家電電子タグコンソーシアムの金田浩司主査(ソニーSCM企画室RFID標準推進課統括課長)は、「(今回の標準化で)ようやく具体的な規格作りを始められる」と胸をなでおろす。