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今年7月,ガンホー・オンライン・エンターテイメントの元社員が「ラグナロクオンライン」のゲーム内通貨を偽造し,現金に換えていた事件が発覚。元社員は不正アクセス禁止法で逮捕された。この事件の背景には,リアル・マネー・トレード(RMT)の活発化がある。ガンホーはRMTをどう見ているのか。広田知哉カスタマーサポート本部長に直撃した。(聞き手は高下 義弘,武部 健一=ITpro)


RMTという現象を認識し始めたのはいつ頃からですか。

 ラグナロクオンラインのサービスを開始してから今年で4年目ですが,開始当初から個人間による小規模な取引は確認していました。当時はYahoo!オークションなどの場を使ったもので,それほど大きな取引には発展していませんでした。RMTの取引を仲介するRMT業者が登場し,ここまで規模が大きくなったのは最近のことです。

 RMTに関しては以前からゲームの約款に禁止事項として盛り込み,違反者に対して警告を続けてきました。ことが大きくなるまで問題視していなかった,というわけではありません。

「RMT業者と話し合いの場を持っても,現段階では相容れることはない」

RMTへの対策を具体的に教えてください。

 まず,RMT 業者に対しては,彼らが運営するWebサイトの削除要請をメールなどで送っています。RMT業者約50社に対して,週に1回程度のペースで電子メールを出しています。その結果,1割程度の業者はラグナロクオンライン関連の取引をやめていただけますが,そのほかの業者からは反応がない,というのが現状です。また,やめた業者がURLを変えて再度RMT事業を始めるケースもあるので,そこは繰り返し警告を出すしかありません。

 Yahoo!オークションなどに出品されたRMTの案件は,こちらで発見次第,Yahoo!に取り下げをお願いしてきました。ただYahoo!の規定違反にはならないので,取り下げはなかなか難しいのが現実です。

 ゲーム内で「RMTをやる」と発言するプレイヤーに対しては,発見次第,「それはゲームの規約で禁止されている行為である」と警告しています。

RMT業者とは話し合いの場を持ったことはありますか。

 いえ,ありません。仮に場を持っても,おそらく現段階では,相容れることはないでしょう。