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これまで使っていたLANケーブルのつめが折れたので,100BASE-TX用のクロス・ケーブルを新たに作ることになった。片側(取り替えない方)のコネクタの結線は下図のようになっていた。100BASE-TXのクロス・ケーブルとして通信できるようになるコネクタのピン配列はどれか。以下の選択肢から一つ選びなさい。

[選択肢]
a. (1)
b. (2)
c. (3)
d. (4)
e. (5)

[解説]
 正解は,選択肢cの(3)の結線です。

 より対線ケーブルの規格にはTIA/EIA-568AとTIA/EIAー568Bの二つがあり,問題で取り上げたのはTIA/EIAー568Aです。この問題は,ケーブルを構成する銅線の色をすべて覚えていなくても,100BASE-TXでは「より対線の1-2のペアと3-6のペアだけが使われている」ということを理解していれば解けます。クロス・ケーブルを作るには,1-2(白/緑, 緑)のペアと3-6(白/橙,橙)のペアを入れ替えます。

 10BASE-Tや100BASE-TXの場合,通信に使うのは計8本(4組)のペア線のうち,1-2のペア線と3-6のペア線です。ストレート・ケーブルは,これらのペアが両端のコネクタで同じ結線になっているものです。一方のクロス・ケーブルは,1-2のペアを3-6に,3-6のペアを1-2につないだ結線になります。

100BASE-TX用ケーブルのストレートとクロスの違い

 LANケーブルのRJ-45コネクタには,脱落防止用のつめがあります。ノート・パソコンを使っている場合は,ひんぱんにLANケーブルを抜き挿ししていると,ケーブルのつめが折れることがよくあります。こうしたときは,新たなケーブルを購入するのも手ですが,ケーブルが床下や壁の裏の配管を通してある場合や,ケーブルの長さを調節したい場合などは,ケーブル先端のRJ-45コネクタを交換する必要が出てきます。交換する際には,圧着工具を使って新しいRJ-45コネクタをケーブルに圧着します。

 ちなみに,1000BASE-T向けのケーブルを作るときは注意が必要です。伝送速度が高速な1000BASE-Tでは8本4組すべてのケーブルを使います。また,1000BASE-Tはノイズの影響を受けやすいため,RJ-54コネクタの圧着加工の精度が悪いとトラブルが発生することがあります。こうしたときは,ケーブルの性能を測定するケーブル・テスターを使って調査するとよいでしょう。