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あなたは,中規模組織のネットワーク管理者です。Windows Server 2003のマシンに「共有プリンタ」を設定してプリント・サーバーとして使っている。ある日,同じ部署の社員から「160ページある印刷ジョブをプリント・サーバー経由で印刷できない」という報告があった。別のWindows Server 2003を使ったプリント・サーバー経由で印刷すると,問題なく印刷される。手間のかかる方法だが,印刷ジョブを10ページ単位に分割した場合には印刷できる。なお,共有プリンタの設定をしたサーバーは,同じボリューム(ドライブ)でファイル共有サーバーとしても利用している。この問題を解決するために,次のどの操作を実行するべきか。選択肢から適切なものを一つ選びなさい。

[選択肢]
a. 共有プリンタのプロパティを変更して,最大印刷ジョブのサイズを200ページに増やす
b. プリンタのクォータ設定(ディスクの最大利用サイズの設定)を削除して,大きなジョブを印刷できるようにする
c. 同じサーバーで新しい共有プリンタを作成して,同じ物理プリンタから出力させるようにする
d. サーバーのハードディスクドライブをクリーンアップして,不要なファイルを削除することでディスク領域を増やす
e. 共有プリンタを設定しているサーバーを再起動する

[解説]
 正解は,選択肢dの「サーバーのハードディスクドライブをクリーンアップして,不要なファイルを削除することでディスク領域を増やす」です。

 この問題の原因は,大きなスプールファイルを処理するために確保すべきディスク領域の不足が原因です。

 印刷スプーラで大きなファイルを処理するためのディスク領域が不足していると,大きな印刷ジョブが印刷されません。プリント・サーバー経由で印刷するときは,サーバー上に「スプールファイル」というファイルを作って処理します。スプールファイルはハードディスクドライブの利用可能な領域に作成されるため,空き領域が不足していると,小さいジョブは印刷できますが,大きなジョブの印刷は失敗します。この場合,ハードディスクに十分な領域を確保するか,スプールフォルダを別のボリュームに移動する必要があります。

 他の選択肢についても見ておきましょう。

 共有プリンタは,印刷ジョブのページ数によって,印刷を拒否することはありません。また,Windows Sever 2003では,共有プリンタにクォータ(ディスクの最大利用サイズ)は設定できません。さらに,同じサーバーで新しい共有プリンタを設定しても,この問題は解決されることはありません。もちろん,再起動をしても問題解決にはつながりません。

 以上より問題の正解は,選択肢d番の「サーバーのハードディスクドライブをクリーンアップして,不要なファイルを削除することでディスク領域を増やす」です。