ホットトピックス[日経コミュニケーションRepo]
目次
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NTT東西の専用線で最長39年間に及ぶ誤請求
見落とした人為的ミスの連鎖,ワークフロー見直し再発防止
NTT東西地域会社の専用線系サービスで,総額7億1900万円の料金誤請求が判明した。誤請求の最長期間は39年2カ月。原因は,NTT東西がユーザーの回線を開通させる際に登録情報を誤るという人為的ミスだった。料金算定と設備管理のシステムが連携していないことも,ミスが判明しにくい一因となっていた。
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始まった携帯の“黄金周波数帯”争奪戦
各社注目の700M/900M帯,割り当てに向け総務省で議論
携帯電話各社がかねてから本命視し,“黄金周波数帯”とも言われている700M/900MHz帯の割り当て議論が始まった。総帯域幅は40MHz×2程度しかなく,各社の争奪戦は必至の状況だ。だが総務省の周波数再編の計画案を読み解くと,“ウルトラC”的な解決案も現実味を帯びてくる。
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競争政策で事業者トップが論戦
ICTタスクフォース合同ヒアリング
2009年12月10日,今後のICT政策について議論するICTタスクフォースは,各通信事業者への合同ヒアリングを実施した。ヒアリングには各事業者のトップが参加し,それぞれ意見を述べた。国際競争力など幅広い議論に進展させたいという民主党政権の狙いとは裏腹に,話題はNTT組織問題に集中した。
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ソフトバンクがクラウドに“ホワイトプラン”投入
日本の廉価版クラウド・コンピューティングが急拡大
仮想化技術でサーバー・リソースをサービスとして提供するHaaS(hardware as a service)に参入する事業者が相次いでいる。先行する海外事業者と同等の料金水準と,国内にデータ保管できる安心感を売りにする。月額5000円を切るソフトバンクテレコムなど,価格を抑えたエントリー・メニュー…
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ドコモがフェムトセルを本格展開
家庭内の不感区域を解消
NTTドコモは2009年11月,家庭内に設置するフェムトセル(小型基地局)を使った接続サービス「マイエリア」を開始した。家庭内など局所的な不感区域を埋め,さらなる顧客満足度の向上を狙う。一方,ソフトバンクモバイルは端末の無線LAN対応を推進し,帯域不足を補う方針を示した。
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NTTコムが社内クラウドの新基盤を狙う仮想データ・センター
世界3地域で提供,ポータル画面で一元管理が可能に
世界各地の仮想サーバーをポータル画面で一元管理できる「Bizホスティング グローバル」を,NTTコミュニケーションズが2010年1月に開始する。国際的にビジネスを展開している企業ユーザーが,コストと管理の手間を削減しながら社内クラウドを構築するためのサービスとして普及を目指す。
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ドコモ4位の背景は“契約切れ”の争奪戦
加熱する値下げ競争,音声端末以外に活路を見いだす事業者も
7月から9月にかけて携帯電話の純増数の順位が目まぐるしく変動した。26カ月にわたり1位だったソフトバンクモバイルは7月に2位に後退。そのとき1位となったNTTドコモも,9月には最下位に転落した。音声端末以外の需要開拓,2年契約が切れたユーザー狙いのキャンペーンなど,各社の激しい競争が背景にある。
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NTT東がフレッツ光に高速タイプ追加
下り200メガでも料金据え置きの真意
NTT東日本がフレッツ 光ネクストの接続メニューに,下り方向の最大通信速度を200Mビット/秒まで高めた「ハイスピードタイプ」を追加した。料金は100Mビット/秒の従来サービスと同じ。料金面でのユーザーへの還元というよりも,高速化が進展する競合サービスへの対抗意識の現れと言えそうだ。
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太平洋を横断する4.8テラの海底ケーブルはこうして敷設された
KDDIやグーグルも参加する「Unity」陸揚げの全記録
2009年11月1日,KDDIとNECは日本と米国間を結ぶ約9600kmの光海底ケーブル「Unity」の陸揚げを実施した。Unityは,KDDI,米グーグル,マレーシアのグローバル・トランジットなど6社が共同で建設する海底ケーブル。伝送容量は最大4.8Tビット/秒まで拡張可能だ。今回は,その陸揚げ…
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中国移動がアップルに挑戦状
多様なプラットフォームに対応したアプリ・マーケットで勝負
世界最大の携帯電話事業者である中国移動(チャイナ・モバイル)が携帯端末向けアプリケーション販売サイト「Mobile Market」を2009年8月17日にオープンさせた。米アップルの「App Store」などとは異なり,多様なプラットフォームをサポートする。中国移動がアプリ販売の主導権を握るのが狙…
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NTTドコモが巨大マイニング設備構築
インフラの運用データで動向把握,社会の効率化に貢献
TTドコモは,モバイル・インフラの運用で発生する大量データの分析「ペタマイニング」を進めている。「モバイル事業を通じた社会貢献」(山田隆持社長)を標榜するドコモによる新しい取り組みだ。2009年7月には,同社が「社会の頭脳」と呼ぶ,大規模なマイニング用設備を構築した。
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企業ネット実態調査2009(後編)
コスト削減策で今後増える「WANの見直し」
「NGN/クラウド・コンピューティング時代の企業ネットワーク実態調査」の結果,今後,企業のコスト削減策としてWANを見直すとした企業が3割近くに上ることが分かった。また,サービス開始から1年以上が経過したNTT東西のNGNについては,相変わらず企業の利用が進んでいない実態も明らかになった。
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企業ネット実態調査2009(前編)
IP-VPN,広域イーサとも番付は不動
日経コミュニケーションが総務省と共同で実施した「NGN/クラウド・コンピューティング時代の企業ネットワーク実態調査」で,WANサービスの最新利用動向が明らかになった。利用率はIP-VPNでNTTコミュニケーションズの「Arcstar IP-VPN」,広域イーサネットでKDDIの「KDDI Powe…
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100ギガ・イーサ製品がいよいよ登場
出荷は2010年,ライン・カードとファブリックの両方で対応
100ギガビット・イーサネット(100GbE)対応製品の姿が見えてきた。2009年6月に米ジュニパーネットワークス,7月に仏アルカテル・ルーセントが対応製品を発表した。販売開始は2010年になる。100GbE規格(IEEE 802.3ba)の標準化作業が完了する2010年6月以降には他社からも続々…
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NTTグループがSaaS共通基盤を採用
シングル・サインオンなどグループ連携の推進も視野に
NTTコミュニケーションズ(NTTコム)とNTTデータ,NTT持ち株会社の3社が,ユーザー認証や課金管理など,SaaSサービス用のプラットフォーム機能群を開発した。今夏から,NTTコムとNTTデータそれぞれのSaaS基盤に導入する。将来は,双方間で認証情報を流通させるなど連携強化も進める計画だ。
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携帯接続ルール見直しが決着へ
ドコモとソフトバンクは“痛み分け”
接続ルールの見直しを進めてきた総務省の接続政策委員会は,2009年7月21日に報告書案を提出した。この問題を巡っては,NTTドコモとソフトバンク・グループが激しく対立してきたが,両者“痛み分け”の構図で決着への道筋が付いた。報告書案の内容は,通信事業者のビジネスを左右する項目も多く,今後への影響は…
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携帯から固定向け通話が3分8.4円の「楽天モバイル」
フュージョンがウィルコム網を利用して実現
固定電話間の通話料金を大幅に低減した新しい法人向け移動通信サービスが注目を集めている。楽天傘下のフュージョン・コミュニケーションズの法人向け移動通信サービス「楽天モバイル for Business」だ。同社が構築した既存のIP電話網とウィルコムのサービスをうまく組み合わせて,通話料金を下げることに…
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NTTコムがKDDI対抗の新サービス
「バースト通信」で帯域上限まで利用可能,帯域の10%を保証
NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は,「SaaS/クラウド時代の法人向けネットワーク・サービス」を標榜する新サービス「バーストイーサアクセス」を2009年7月1日に開始した。物理インタフェース(イーサネット)の10%の帯域を確保しつつ,広い帯域を安価に利用できるのが特徴だ。
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“限定だらけ”で始まった次世代PHS
「マイクロセル検証のため,エリアやユーザーをあえて限定」
ウィルコムは2009年4月末に次世代PHS「XGP」の試験サービスを開始した。サービス地域は東京の山手線内の限定された地域で,対象ユーザーは法人に限る。そこには,サービス地域の広さを競うのではなく,パフォーマンスの高さで勝負を挑むという同社の狙いがある。
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NTTコムのVPN経由でウイルス感染
200台の監視端末すべてが感染,ユーザー企業にも被害
2009年4月9日,NTTコミュニケーションズ(NTTコム)の「Arcstar IP-VPN」を監視するシステムがウイルスに感染していたことが明らかになった。感染範囲はNTTコムの内部にとどまらず,Arcstar IP-VPNを利用する企業のパソコンまで被害が拡大した。NTTコムのシステム運用の甘…