ホットトピックス[日経コミュニケーションRepo]
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意外に違いが多い携帯の「24時間定額」
カギは定額対象外の通話相手,通話時間,そして利用時間帯
携帯各社が続々に乗り出してきた法人向け24時間定額サービス。10回線以下での利用を対象としたサービスに加えて11回線以上で使えるサービスが複数発表され,各社のサービスが出そろった。とはいえ,共通するのは「同一の法人が契約したグループ内は24時間定額」という点だけ。料金体系の違いを意識する必要がある…
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NGNと同時に「ひかりTV」がスタート
地上デジタル放送のIP同時再送信エリアも順次拡大する方針
NTTグループの上位レイヤー統合推進の一環で映像配信サービスが1ブランドに集約された。NGN(次世代ネットワーク)の商用化のタイミングに合わせて「ひかりTV」と名称を変え,IPTVサービスとしては前例のない70チャンネル以上の放送を提供する。地上デジタル放送の再送信も準備が整えば提供範囲を広げる方…
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OpenIDの推進団体が日本でも発足へ
複数サイトのIDを共通化,ヤフーやミクシィなど大手が支持表明
複数のWebサイトで利用できる共通IDの認証技術「OpenID」の普及と推進を目指す組織が日本国内での設立に向けて動き出した。米国で2006年7月に発足したOpenID Foundationの日本支部という位置付けである。日本語で関連技術の情報を発信するほか,日本の法制度に合わせた仕様提案などを目…
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アッカ・ネットワークスが経営陣を刷新
光アクセスやMVNOを強化,固定と無線を両輪に事業を進める
アッカ・ネットワークスが2月21日,突然の社長交代を発表した。3月28日に開催予定の取締役会で社長以下,複数の役員が交代する。次期社長兼最高経営責任者(CEO)には,現・執行役員の須山勇氏が就任。ADSL市場が縮小していく中,新体制で無線ブロードバンドなどの新規事業に臨むという。
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イー・モバイルが音声サービスに進出
24時間定額で携帯4社がそろい踏み,厳しい競争は必至
イー・モバイルが3月28日,音声サービスを開始する。通話に対応した新端末と料金プランを投入し,月980円のオプションで同社ユーザー同士の通話を24時間定額にする。24時間定額は,他の携帯電話事業者も法人向けに提供を始めると発表。国内の携帯4社が勢ぞろいする。
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“企業内YouTube”を実現するシステム
動画の投稿・共有で,社内のコミュニケーションを活性化
“自社専用のYouTube”を構築できる──。リミックスポイントが開発した「CorporateCAST」は,企業向けの動画共有システム。Flash技術を使った動画を活用し,企業内の情報共有を促進するシステムとして売り込む。既にインターネット花キューピットを運営するi879など約50社が試験的に導入…
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NECが“合体式”IP電話機を投入
ボタンや受話器をモジュール化,用途ごとに電話機をカスタマイズ
NECとNECインフロンティアはボタンやディスプレイ,受話器などをモジュール化し,用途ごとにカスタマイズできるIP電話機を出荷する。国・地域によるニーズの違いに応えるために開発したという。機能やインタフェースのカスタマイズは携帯電話の分野で進み始めているが,固定電話の世界でも同様の動きが見えてきた…
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内線電話+スマートフォンで新機軸
富士通が「F1100」で企業向けモバイル市場に攻勢
富士通が企業向けモバイル・ソリューションを強化する。目玉はNTTドコモが2008年3月中に出荷するスマートフォン「F1100」。1台で社内の内線電話から,外出先でのメールやスケジュールの確認,業務アプリケーションの利用までをカバーする。モバイル・セントレックスとスマートフォンの“合わせ技”で売り込…
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苦渋の“選択”「携帯フィルタリング」
一般サイトも規制対象,第三者機関の認証基準が焦点に
携帯/PHS事業者4社は青少年のユーザーに対し,フィルタリング・サービスの加入を原則とする。だが,一般のSNSまでも規制対象となる事態に,ユーザーやコンテンツ事業者が不満の声を上げている。この状況を是正すべく4月,第三者機関の認証がスタートする。“健全サイト”の基準を巡る議論が大詰めを迎える。
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かざすだけで大容量データを転送
近接無線の新技術が2009年にかけて相次ぎ登場
ハイビジョン動画などの大容量データを送れる近接無線技術が相次いで実用化される。ソニーの「TransferJet」,松下電器産業やNEC,ソニー,韓国サムスン電子などが推進する「WirelessHD」である。Bluetoothなどの既存の規格よりも高速で使いやすい。採用製品が登場すれば,より簡単なデ…
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“島文化”に合うLANセキュリティ実現
日立電線がL2スイッチに新コンセプト,島ハブ/WAN混在下で威力
日立電線はセキュリティ機能をレイヤー3/4対応とした企業向けレイヤー2(L2)スイッチを投入した。狙いは,IPアドレスやTCPのポート番号など多彩な情報を基にアクセス制御を実施できるようにすること。安価なスイッチを使いつつ,IP電話機の識別やWAN越しの認証を実現したいというユーザーのニーズに応え…
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Vista初の050番号発信サービス登場
マイクロソフトとNTTコムが協業,年内に050番号の着信にも対応
IP電話とインスタント・メッセンジャー(IM)でそれぞれ多くのユーザーを抱えるNTTコミュニケーションズとマイクロソフトがソフトフォンの分野で協業した。Windows Vistaに対応したIP電話サービスを実現し,マイクロソフトが提供するVista対応IMからVista初となる050番号による発信…
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暫定接続料で始まるNTT東西のNGN
4機能/サービスがアンバンドル対象,08年度中は「相対取引」も
情報通信審議会がNGNの接続ルールをまとめた答申案を公表した。NGNやひかり電話網を「指定電気通信設備」として規制下に置き,ほかの事業者に開放する。ただし,接続料の算定方法については「算定の基となる通信量などのデータがない」とし,暫定措置として一部に相対取引を認めるという異例の方針を打ち出した。
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IIJがMVNOでモバイル市場に本格参入
ドコモの設備を借り,HSDPAのデータ通信サービスを開始
インターネットイニシアティブ(IIJ)が法人向けモバイル事業に乗り出した。NTTドコモの設備を借り,HSDPA(high speed downlink packet access)を使ったデータ通信サービス「IIJモバイル」を1月21日に開始した。モバイル・サービスを自ら手がけることで,企業ネット…
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NTT東西のNGN商用化に“黄信号”?
活用業務認可だけでは不十分,接続ルールの特例措置が必須に
NTT東西が年度内にNGNを始めるために必要とされる手続きに,思わぬ“落とし穴”があった。総務省は2月下旬にも,NTT東西がNGNを使って県間通信を行う「活用業務」を認可する。だが活用業務ガイドラインと一体で運用される,NGNの相互接続ルール整備は3月末までに間に合わず,制度上の不整合が生じるのだ…
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ソフトバンクが携帯・固定間の無料通話
地域を限定してテスト中,携帯と固定の“融合”にいよいよ本腰?
ソフトバンク・グループが,ソフトバンクモバイルの携帯とIP電話サービス「BBフォン」間の通話を無料とするサービスを開始したことが判明した。北海道と新潟,愛媛の地域限定で2008年3月末まで受付中だ。同社は固定と携帯の料金一本化サービスも開始するなど,携帯・固定融合サービスに本腰を入れ始めている。
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NGN商用サービスの技術資料を公開
NTT東西が提供するフレッツとの共通点と相違点が明確に
NTT東西地域会社の技術参考資料から,NGN商用サービスの技術仕様が明らかになった。技術参考資料は,端末の設計やネットワーク構築に必要な技術情報を提供するドキュメント。NGN商用サービスに関する技術参考資料は,NTT東西が2007年12月25日から同社のWebページ上で公開している。
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ギガビットの高速通信が衛星経由でも
JAXAとNICTがインターネット衛星「きずな」を共同開発
宇宙航空研究開発機構(JAXA)と情報通信研究機構(NICT)は,インターネット衛星「きずな」を共同開発した。2008年2月15日に打ち上げる。実証実験を通じて,衛星では最高速クラスの1Gビット/秒を超える通信機能などを検証し,災害対策や情報格差解消への有効性を確認していく。
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トップシェアの理由は“ものづくり力”にあり
NECワイヤレスネットワークスのパソリンク工場
2008年1月17日,NECとNECワイヤレスネットワークスは,携帯電話基地局向けの固定無線伝送装置「パソリンク」の工場見学会を開催した。工場見学の前に,NECワイヤレスネットワーク社長の水村元夫氏は,世界でトップシェアを取るパソリンクの強さのカギとなる“ものづくり”について説明した。
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世界中の携帯電話システムを支えるNECの「パソリンク」
トップ・シェアの秘密が明らかに
携帯電話では,端末と基地局のアクセス部分に無線が使われていることは一般常識--。しかし,その背後にあるネットワークでも無線が活躍していることはあまり知られていない。そうした分野で使われる小型の固定無線伝送装置でトップ・シェアを誇るのが,NECの「パソリンク」である。