ホットトピックス[日経コミュニケーションRepo]
目次
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P2Pソフトを解析し,活用に向けての可能性を探る
「P2Pの現状~Winnyの解析とP2Pノードの見せる化~」セミナー・レポート
2008年9月10日にP2Pソフトに関するセキュリティ・セミナーが開催された。WinnyをはじめとするP2Pソフトの技術や動作を知り,ネットワーク・トラフィックの削減など,P2Pソフトを有効に活用できないかを検討するのが目的である。いろいろな調査,解析の結果,P2Pソフトの挙動がわかってきた。
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難航するIPv6マルチプレフィックス問題
NTTとJAIPAが協議中,三つの対処案を絞り込めない状況続く
NTT東西のNGN(次世代ネットワーク)で,インターネット接続事業者(ISP)のIPv6インターネット接続サービスを利用すると通信に不具合が生じる「IPv6マルチプレフィックス問題」。NTT東西とJAIPA(日本インターネットプロバイダー協会)が解決に向けて協議中だが,結論は今秋以降にずれ込みそう…
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携帯電話販売数が「想定以上」の減少
総務省の活性化プランで淘汰の時代に突入へ
携帯電話の販売台数が激減している。携帯事業者3社が公表した数値をまとめると,2008年4~6月の台数は前年同期比で2割減。販売方法の変更で端末価格が上がり,買い換えサイクルも伸びた結果,端末メーカーが窮地に立たされた。自ら製品の強みを作り出せなければ生き残れない淘汰の時代に突入した。
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DNSサーバー乗っ取りに新たな手口
プロトコルの仕様を悪用して攻撃を効率化,攻撃コードも続々
2008年7月,企業などが運用するDNSサーバーに偽の情報を埋め込む「DNSキャッシュ・ポイズニング」の新たな攻撃手法が見付かった。ぜい弱性を抱えるDNSサーバーは,攻撃者からの不正な応答を受け取ると,偽情報をキャッシュしてしまう。対策は各ベンダーが提供するセキュリティ・パッチを適用することだ。
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UQがWiMAXの端末認証方式を公表
SIMカードは採用せず,設定は無線LANよりも容易に
UQコミュニケーションズが,モバイルWiMAXサービスで採用する端末認証方式を明らかにした。ユーザーが量販店などで購入したモバイルWiMAXの白ロム端末を,ネット経由でユーザー登録できるようにする見通しだ。メーカーはWiMAX端末を投入しやすくなり,ユーザーもID/パスワードなしの接続で使い勝手が…
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メタマテリアル・アンテナが実用化
まずは11nに採用,MIMOの大幅な多アンテナ化・小型化を実現
自然界には存在しない電磁気的性質を作り出す「メタマテリアル技術」を,アンテナに応用した無線LAN製品が登場した。ネットギアジャパンが7月に発売したIEEE 802.11n搭載ブロードバンド・ルーターがそれである。メタマテリアル技術は,従来では難しかったMIMOの多アンテナ化と無線機器の小型化を実現…
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NTT東日本,NGN対応エリアを拡大
9月中に23区カバーも,地方展開はスローペース
NTT東日本は,7月30日にNGN(次世代ネットワーク)によるFTTHサービス「フレッツ 光ネクスト」の提供エリアを,東京都の6区に拡大した。3月の商用化時点ではトライアルと同じ地域でしか利用できなかったが,今後順次提供エリアが広がる。計画通りだがそのペースは遅い。
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iPhone発売で携帯網増強“待ったなし”
HSDPA対応の基地局を増強,リピータの“基地局化”も推進
ソフトバンクモバイルは7月11日,iPhone(アイフォーン)3Gを発売した。先行発売をした東京・渋谷の直営店では長蛇の列ができ,その後も品切れ状態が続いている。販売は順調のようだが,iPhoneのようなデータ通信用途を主とする端末が増えれば,同社の携帯電話網を圧迫することは必至。早急な対処が必要…
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固定アクセスのシェア拡大に動くKDDI
au携帯テコに通話料無料化でNTTの牙城を切り崩し
KDDIは8月1日,KDDIの固定電話サービスから移動通信サービス「au」やKDDIの固定電話サービスに発信する通話料を24時間無料とする割引サービス「auまとめトーク」を開始する。電話サービスの事業モデルを崩し,NTTグループから個人ユーザーの固定アクセス回線の奪取を狙う。
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ソニエリが携帯のUI開発をオープン化
Flash Lite採用で,ネット上のデザイナの取り込みを狙う
英ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズは2008年後半から,画面デザインに優れた「Flash Lite」と,機器の制御を得意とする「J2ME」を同一アプリケーションから利用できる仕組みを携帯電話に組み込む。狙いはFlashコンテンツに慣れたデザイナを携帯電話のインタフェース開発に呼び込…
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ドコモのFMCサービス「ホームU」を検証
メリットはiモード高速表示,LTE先取りしたサービス開発の目的も
NTTドコモが2008年6月下旬から開始した「ホームU」は,FOMA/無線LANデュアル端末「N906iL onefone」を使い,家庭内で無線LANを使った高速パケット通信を可能にするサービスだ。コンシューマ向けでは初となる同社のFMCサービスを検証してみると,そこからNTTドコモの真の狙いが見…
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安いがもうかるiPhone価格のカラクリ
端末価格は抑えながらも固定のデータ通信料でARPU向上
本体価格が8Gバイト(8GB)モデルで2万3040円,通信料は月額7280円──。ソフトバンクモバイルは「iPhone 3G」の価格を,既存の携帯電話と同等の水準に収めた。従来と異なるのは,データ通信料を従量制ではなく,定額としたこと。値ごろ感のある価格を提示しながらも,安定した収益を得る絶妙な価…
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国内IPTV受信機の仕様が共通化
「アクトビラ」と「ひかりTV」の両方に対応する端末も登場へ
国内IPTVの仕様検討を進めてきたIPTVフォーラム(主査:安田靖彦東京大学名誉教授)は2008年6月,IPTV受信機用の技術仕様案を完成させた。今後は国内でIPTV受信機の共通化が進み,1台の受信機で様々なサービスが利用可能になる見込みだ。対応受信機は2008年末に登場する可能性がある。
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NGNエリア拡大が招くVPNの混乱
地域IP網との相互接続が解決策,当面はBフレッツの継続販売か
NTT東日本がNGN(次世代ネットワーク)の提供エリアを拡大する2008年7月以降,フレッツ回線向けのVPNサービスで,拠点を追加する際の使い勝手が悪くなることが判明した。地域IP網とNGN網とが別々に運用され,相互につながっていないことが問題の原因。だが解消するための対策は秋以降になるという。
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岩手・宮城内陸地震で最大6時間の規制
IP電話やメールはほぼ問題なし,通信設備の障害も復旧へ
6月14日午前8時43分に東北地方を襲った岩手・宮城内陸地震。固定電話と携帯電話は最大87.5%,6時間にわたって通話が規制されたが,IP電話やメールはほとんど問題なく利用できた。NTT東日本は通信ケーブルの断線,携帯電話事業者は基地局停止の被害に見舞われたが,ごく一部の地域を除いて14日中に復旧…
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ウィルコムが次世代PHSの詳細を公表
最大速度は100Mビット/秒,定点カメラと連携する新構想も
ウィルコムは5月26日,2009年に開始する次世代PHSサービスの詳細を発表した。サービス名称は「WILLCOM CORE」。最大速度は100Mビット/秒,通信できる移動速度は時速300kmという目標値を示した。約30社と協力してWILLCOM CORE網に定点カメラをつなぎ,公共目的に利用する新…
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3Gデータ通信で固定IP割り当てが可能に
NTTPCがサービス開始,リモート・アクセスや拠点間通信で利点
NTTPCコミュニケーションズは5月,NTTドコモの第3世代携帯電話「FOMA」のデータ通信で固定IPアドレスを割り当てられるサービスを始める。IPアドレスによる端末認証が可能となり,さらにネットワークの設定が容易になるため拠点間通信にFOMAを活用することも現実的になる。
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BlackBerry新機種がHSDPAに対応
ドコモが08年度内に国内発売,GPSや無線LAN内蔵で用途拡大
スマートフォン「BlackBerry」の新機種「BlackBerry Bold」が,夏に米国で発売される。同端末を国内で販売するNTTドコモは,08年度内の国内発売を計画している。新機種はW-CDMA/HSDPAに対応し,日本でも両方式で利用できる見込み。GPSや無線LAN,H.264動画再生など…
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Eee PC対抗製品が一斉に登場
無線通信は標準装備--COMPUTEX/WiMAX Expo報告
2008年6月,台湾・台北市でコンピュータ関連製品の展示会「COMPUTEX TAIPEI 2008」とWiMAX製品の展示会「2008 WiMAX Expo Taipei」が開催された。世界各地でのWiMAXサービスの開始を2009年に控え,その成熟度をアピールしたほか,米インテルのCPU「At…
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アップル,新iPhoneで事業モデル転換
販売奨励金を採用,コンテンツ販売からも収益
日本でも発売される「iPhone 3G」の内容が,米アップル主催の開発者会議「Worldwide Developers Conference 2008」で明らかになった。通信事業者との収益共有モデルから販売奨励金モデルに移行する。アプリケーションの流通プラットフォームを整備し,コンテンツ販売を新た…