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若林是孝
ミロク情報サービス
顧問 社長補佐


 本連載の主旨は、「調達コスト低減活動」の実践例を読者の方の参考になるよう、詳しくお伝えすることです。今回から、ミロク情報サービスの調達コストの低減実例について詳しくご紹介していきます。


 当社は創業30年で1000人規模まで事業が拡大し、税引き前利益率は7%と順風満帆でした。事業内容は、業務パッケージソフトおよびコンピュータハード、サプライ商品、保守サービスの提供などです。

 顧客数が数万件と大量なことと、低価格商品が多いことから、お客様への商品の配送や資料配布などが本社センターで集中的に行われており、仕入れ商品の集中購買や業務集中が進んでいました。また社内プロセスが標準化されており、調達コストの低減活動が比較的やりやすい環境にありました。

 優良企業といわれていますが、ITバブルの崩壊や市場が飽和状態となっていたことから、しばらくの間、売上げが停滞していました。更に、それに新製品開発の遅れが加わって、税引き前利益が9億円の損失と初の赤字決算となました。これを挽回するべく、経営は創業オーナーから若手の二世社長に引き継がれました。

経常赤字からV字回復を果たす

 新社長は3つの施策を推進し、この危機を乗り越えようとしました。1つ目は「新製品の早期投入と品質管理強化」、2つ目は落ち込んでいた営業現場の意識を変えるための「コミットメントの徹底とSFA(営業支援システム)による営業プロセス改革」、そして3つ目が「コスト低減・経費削減活動」です。

 これらの施策は狙い通りの結果をもたらし、翌期以降、税引き前利益は8億円、14億円、13億円とV字回復することができました。その中で重要施策のひとつでもあった「コスト低減・経費削減活動」は、いくつか試行錯誤や不慣れな活動で紆余曲折を経たものの、新社長はじめ経営トップの後押しもあり、高い成果を上げることができました。

調達費低減の経緯
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