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筆者:園田 誠=フリーライター/フリープログラマ

 ユーザー・アカウントを作成し,クライアント・ソフトをダウンロードしたら,ソフトをインストールする前にシステム要件を確認しましょう。

 セカンドライフは3Dゲームなので,3D描画能力が低いコンピュータでは動作しないか,動作しても表示がぎこちなくなってしまいます。多くの3Dゲームがそうであるように,ノートPCでは辛いかもしれません。

 ポイントはCPUの処理速度よりも3D描画性能です。AMD(旧ATI)のRADEONシリーズ,あるいはNVIDIAのGeForceシリーズのなかでも,DirectX9に対応した最近のグラフィックス・チップを搭載していれば心配ないでしょう。Intelのチップセット統合グラフィックス機能を利用している方が多くいらっしゃると思いますが,Linden Labはチップセット統合グラフィックス機能ではセカンドライフを正しく動作させられないとしています。

 それでもセカンドライフは3Dゲームの中では軽いほうなので,一般的な3D MMOゲーム(FF XIやEQ II)をプレイしている人の環境ならばサクサク動作します。なお通信回線は下り1Mbps程度のADSLで十分です。セカンドライフに限らずMMOの通信データはそれほど膨大ではないので,通信速度がプレイに支障をきたすことはほとんどありません。

上手くいかないときは通信ポートを確認

 インストールそのものは簡単に終わります。特に難しい選択や設定はありません。インストールが終わったら起動します。一般的なBBルーター,セキュリティ対策ソフト,およびWindowsの組み合わせなら,問題は発生しないはずです。もしゲーム開始後にうまく通信できていないような場合には,下記のポートのインバウンドとアウトバウンドの通信を許可してください。
  • TCP443
  • TCP12043
  • UDP12035
  • UDP12036
  • UDP13000~13050
 私の場合は,Windows XPにトレンドマイクロ社製ウイルスバスター2007をインストールしたコンピュータと,一般的なブロードバンド・ルーター(設定は購入時のまま)の組み合わせで問題なくプレイできました。

 クライアント・ソフトを起動したら,登録に使ったファースト・ネームとセカンド・ネーム,そしてパスワードを入力して「Connect」ボタンを押してください。これでログインできます。ようこそセカンドライフの世界へ。

日本語専用の練習場で操作方法を習得

 ログインすると,アバターの性別が男性(Male)か女性(Female)かを聞かれます。お好みのほうを選んでください。後々,多くの人たちとコミュニケーションを取るので,ここで現実とは反対の性別を選択することは好ましくないかもしれません。ネットゲームを経験していない方には馴染みが薄い感覚だと思いますが,男性が女性アバターを操作すること,あるいはその反対も別にルール違反ではありません。しかし,いわゆる「ネカマ」(ネットのなかのオカマ)と呼ばれて軽蔑されることがあります。

 性別を選択するとアバターがゲーム画面に描画されます。最初はごくシンプルな衣装を身にまとった状態で現れます。セカンドライフの世界には衣装を販売しているところや無料で配っているところもあります。そのようなところから衣装を入手すれば,自由に着替えられます。また,体型や顔の形も好みに合わせて調節できます。

 セカンドライフのスタート地点は操作を習得するための小さな島です。島には,操作方法が書いてある看板が並んでおり,これを見ながら操作を練習するのです。実はここも一つの大きな障壁でした。日本語のアカウント作成サイトがなく,英語サイトでアカウントを作成しなければならなかったころは,日本人でも英米人用の島に放り込まれていました。今でも,英語サイトでアカウントを作成すると,その島に放り込まれます。

 この島の中は説明文など,すべてが英語です。よほど英語に堪能でない限り,かなりの苦痛です。しかも,ちゃんと基本操作を習得しないと島から出られません。

 セカンドライフを取り上げた多くのニュース記事は,あたかもチュートリアル部分がないか,忘れてしまったかのように書かれていて,すぐに街の中で買い物をしたりしています。私の友人も含めて,多くの人がこの島で挫折してセカンドライフから去っていきました。私のセカンドライフ・デビューも,この島で一度頓挫しました。

 しかし,日本語サイトでアカウント登録すれば,日本人用に日本語の解説が並んだ島に入れます(図4)。画面の中に日本語で説明された大きなパネルが立っていて,床には誘導用の矢印が大きく描かれています。矢印に沿って移動し,看板を読んでいくだけでセカンドライフが何であるかが分かるようになっています。

 スタート地点(図5)に立ったら,目の前にあるパネルに目を通してください。その場で操作方法と実際の動作を確認できます。

図4●日本語サイトで登録すると,日本人専用の練習場に入れる
図4●日本語サイトで登録すると,日本人専用の練習場に入れる
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図5●練習場のスタート地点 日本語の案内を読みながら進んでいく
図5●練習場のスタート地点 日本語の案内を読みながら進んでいく
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図6●とりあえずは歩けないと矢印に沿って移動することもできない
図6●とりあえずは歩けないと矢印に沿って移動することもできない
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 最初に覚えなくてはならないのが移動方法です(図6)。アバター(キャラクター)の移動にはキーボードを使います。

  • 前進   W または ↑
  • 後退   S または ↓
  • 右回転  D または →
  • 左回転  A または ←
 移動操作は矢印キーまたはWASDキーを使います。WASDは海外製ゲームの移動ではよく使われるキーです。最初は矢印キーでの移動の方が直感的だと思えますが,矢印キーはキーボード右側にあるため,右手でマウスを握りながら左手で移動することが難しくなります。WASDの4キーはキーボード左側にあるため,右手をマウスから離す必要がありません。個人的にはWASDキーでの移動のほうをお勧めします。

 マウスのホイールを操作するとカメラ(視点)をアバターに寄せたり引いたりすることができます。ホイールを前方に回すとカメラがアバターに近くなり(ズームイン:図7)ホイールを手前に回すと遠くなります(ズームアウト:図8)。パネルの字が読みにくいときは,これで調整しましょう。

図7●カメラを近づけて目の前のものを大きく見ることができる(ズームイン)
図7●カメラを近づけて目の前のものを大きく見ることができる(ズームイン)
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図8●カメラを引いて広範囲を見ることができる(ズームアウト)
図8●カメラを引いて広範囲を見ることができる(ズームアウト)
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 アバターは地上を歩くだけでなく,空を飛んで移動することもできます(図9)。下部のメニューバーの「Fly」ボタンをクリックするとアバターが宙に浮き,PageUp/PageDownキーで上昇/下降します(図10)。一度浮いてしまえば,前後左右の移動は歩行と同じです。アバターがなぜ空を飛べるのかはよく分かりません。どんなに高いところから落下しても死んでしまうことはありません。そしてほかのプレーヤーを見渡してみると,思ったほど飛び回っている人はいません。仮想世界でも,人はやはり地に足をつけて歩くようです。

図9●アバターは空も飛べる 飛び方はそれほど難しくない
図9●アバターは空も飛べる 飛び方はそれほど難しくない [画像のクリックで拡大表示]
図9●宙に浮いたらPageUp/PageDownキーで高度を調節
図10●宙に浮いたらPageUp/PageDownキーで高度を調節 [画像のクリックで拡大表示]

園田 誠(そのだ まこと)
フリーライター/フリープログラマ。1965年愛知県生まれ,多摩美術大学卒業。美術大学卒業後,大工やコンビニエンス・ストア店長,写真店店長,バイク便ライダーなど,美術ともITともまるで縁のない業界を渡り歩いて,35歳で突如ライターデビュー。日経ソフトウエアを中心に執筆活動をするかたわら,最近ではWeb/DBプログラマとしてアイドルの公式携帯サイト,政府外郭団体,証券会社,大学のシステムなども構築。言っていることはちゃらんぽらんだが,やってることは意外に堅実。現在の目標は反抗期の子供に尊敬される父親になること。http://www.japan.xitami.net/